バイト勤務初日でした。
初日から丸で駄目でした。
仕事が始まってから直ぐに眩暈と立ち眩みが表れ、暫くすると冷や汗が出て、目の前が砂嵐に為って前が見えなく為り、立って居ることが儘為らなく為りました。
高校の頃して居た結婚式場でのバイトで、朝礼の際一列に並んで上の人の話を聞くと云う時間が有り、毎回貧血の様な症状が出て立って居られなく為り、お手洗いに駆け込んで、動悸息切れが治まる迄しゃがみ込んでいました。
其の時は未だ健康な頃(調子を崩し始めの頃)で、後々検査して貰うと貧血の結果は出ませんでしたので、パニック障害の一種なのだと判りました。
今回の件も、其の頃の感覚と良く似て居て、其れに加えて此の夏の不調が重なった様に思いました。
医務室に連れて行って貰う間も目の前は砂嵐で何も見えず、ベッドで横に為らせて貰ってやっと状況が把握出来る様な状態でした。
先程店長さんから電話が掛かって来て、予想通りの「クビ」宣告。
もう一度チャンスを戴けませんかと言っても、無理だと仰いました。
結局私は周りに迷惑を振り撒くだけ振り撒いて帰って来た訳です。
そんな奴の存在意義なんて何処に有る?
私もバイト位せねば為らないと云う思いは有るので、泪が乾けば屹度[キット]又直ぐに見付けます。
けれど病気を治さない限り、又同じことの繰り返しなのではないかとも思います。
母親は自業自得だと云う顔で不機嫌に此方を見て、話し掛けてもろくに返事もして呉れません。
父親はそんなの大したことではないから早く次を探せと促します。
如何して普通に生きるのはこんなに難しくて辛いのでしょうか。
如何して大多数の人々は当たり前に生きると云うことが造作無く出来るのでしょうか。
如何して私はこんなに役立たずで甘ったれの無能な莫迦なのでしょうか。
何一つ判らない儘、又一日を終えるしか能が無くて、私の生きる意味等果たして有るのでしょうか。