18日に衆院を通過した臓器移植法改正案(A案)は予想を上回る賛成を得て、大差で可決された。棄権した共産党を除く各党は党議拘束を外して判断を各議員に委ねたが、自民党議員の多くが賛成に回った。賛成票263のうち、約8割が自民党議員。参院で主導権を握る民主党議員の賛成は2割以下にとどまる。
賛成したのは自民党が67%の202人、民主党は37%の41人、公明党は39%の12人。社民党は全員が反対に回った。欠席・棄権(議長含む)は全体で48人だった。
麻生太郎首相は反対。河村建夫官房長官や自民党の細田博之幹事長は賛成。衆院議員の閣僚14人は賛成が9人、反対が4人。与謝野馨財務・金融・経済財政相は欠席した。民主党でも鳩山由紀夫代表が反対で小沢一郎代表代行や岡田克也幹事長が賛成、公明党でも太田昭宏代表が反対で北側一雄幹事長が賛成した。
(18日 22:45)