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米原の汚水タンク殺人、犯人は現場熟知か 10日の退社後にトラブル
このニュースのトピックス:殺人事件
滋賀県米原市伊吹の汚水タンク内で、同県長浜市今川町の会社員、小川典子さん(28)が殺害された事件で、現場は最も近い集落からも約2キロ離れた山林の中で、地元住民にも汚水タンクがあることはほとんど知られていないことが15日、捜査関係者の話で分かった。米原署捜査本部は、土地勘のある人物が、頭などを殴って瀕死(ひんし)の状態になった小川さんを汚水タンクに投げ込んだとみて調べている。
汚水タンク(縦約4メートル、横約3メートル、深さ約2メートル)は、地中に埋め込んであり、地表には4つのマンホールがついているが、うち3つは閉鎖されていた。
すぐそばには岐阜や福井方面への抜け道として使われる米原市道が通っているが、雑草に覆われているうえ、施設としての看板や建物、囲いなどもないため、地元住民も汚水中継施設であることを知っている人はほとんどいないという。
市道には街灯もないため、夜間の暗闇の中で、開閉可能なマンホールを探し当て投げ込むには、現場や周辺をよく知る人物でなければ不可能という。現場付近では小川さんの代車のカギ、マスカラ、たばこなどが散乱していたという。
県警によると、小川さんは遺体で見つかる2日前の10日の通勤途中、代車が故障したため、母親に迎えに来てもらい、会社まで送ってもらった。自動車修理会社には「10日に鍵を渡しにいく」と連絡があったが、10日午後8時ごろ、会社の前で目撃されたのを最後に、連絡が取れなくなっていた。米原署捜査本部は携帯電話の通信記録などで退社後の詳しい足どりを詳しく調べている。
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