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男性用ブラジャー2009年06月17日
●締め付け「男」の解放? 女性にとってブラジャーは「締め付けるもの」。だが、その締め付け感が心地よいと、ブラジャーをつける男性が出てきた。「メンズブラ」と名付けられ、ネット通販を中心に購入者が広がっている。ロイター通信も世界に配信したこの現象。ブームに終わらず、定着するのだろうか。(岡崎明子) 下着通販会社「ウィッシュ」(東京都練馬区)は昨年11月、楽天市場で「メンズブラ」を売り出した。恐る恐る160枚を用意すると、注文が殺到。急きょ生産を増やし、ようやく5千枚を確保した。 土屋将之社長によると、女性用ブラも販売している同社には、以前から「男性用はないのか」と問い合わせがあったという。「性的嗜好(しこう)から着けたいなら女性用ブラを買えばいい。わざわざ男性用を求める人がいるところに市場の可能性を感じた」 男性は女性に比べ動きが激しいので、伸びやすい素材を使用。すべてAカップで、カップの下側のアンダーサイズは80〜95センチを用意した。「メールや電話から受ける客の共通印象は、『男らしさ』にしばられているということ。ブラジャーは女性らしさの象徴。プレッシャーから解放される手段として着けるのだと思う」。インドネシアや米国など海外からも販売を持ちかけられている。 システムエンジニアとして働く男性(40)は、10年ほど前からブラジャーを着けている。勤務中は上に下着を着て、目立たない工夫をしている。会社の同僚には言っていない。「胸が引き締まると、仕事モードになる」と話す。 通信販売にとどまらず、店舗で購入する男性もいる。名古屋市中区の下着専門店によると、週に1〜2人は男性客が訪れるという。「自分用と言う人は少ないが、アンダー80センチAカップなど、明らかに男性向けのサイズを買う人が多い」と話す。 「ブラジャーをする男たちとしない女」(新水社)の著書があるブラジャー研究家の青山まりさんは、ブラジャーを着ける男性を「ブラ男」と名付け、掲示板を開設している。100人近くの「ブラ男」さんたちと会ったが、40〜50代の企業の管理職が多いという。 実は身近に結構、ブラ男さんはいるのかもしれない。 ◎ingナビ◎ マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんさん インターネットで買えるようになり、「1回試してみようかな」という人が多いのではないだろうか。下着なら目立たないし、「お姉系」という文化が市民権を得たことも背景にあるのでは。ただ、面白がって着けようという人がほとんどで、潜在的需要はそんなに大きくない気がする。洋服と同じ感覚で、流行の一つとしてとらえられているのだと思う。
マイタウン三重
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