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「朝日の報道はスパイ小説のよう」 正雲氏訪中、中国は否定

2009.6.18 22:09
このニュースのトピックス金正日総書記

 【北京=矢板明夫】中国外務省の秦剛報道官は18日の定例会見で、「北朝鮮の金正日総書記の三男、正雲氏が6月10日前後に訪中し、胡錦濤中国国家主席と会談した」などとする朝日新聞の一連の報道について、「報道された事実は存在しない」と明確に否定した上で、「まるで『007』(英作家、イアン・フレミングのスパイ小説のこと)を読んでいるようだ」と述べた。

 朝日新聞はまず16日付の1面トップで、「正雲氏が金総書記の特使として中国を極秘に訪れ、胡主席らと会談し、後継者に内定したことが直接伝えられた」と報道。同日の外務省の定例会見ではこれへの質問が相次ぎ、秦報道官は「中国側はこの件について承知していない」と述べ、婉曲(えんきょく)な表現で事実上、報道を否定した。

 その後、18日付の朝日新聞はさらに1面などで、「正雲氏と胡主席との会談に金総書記の長男、正男氏も同席していた」「正雲氏は深●(=土へんに川)、上海なども訪れ、中国軍関連のホテルに泊まった」などと「正雲氏極秘訪中」の詳細を伝えた。

 そしてこの日の定例会見で、秦報道官は報道内容の確認を求める質問に対し、「皆さんは前回の私の東洋的な含蓄のある表現を理解してくれなかったようだ」と語り、「この際、窓に張っている紙を破りましょう(はっきりさせましょう)。報道された事実は存在しない」と明確に否定した。その上で一連の記事をスパイ小説にたとえ、「彼らはどんな続編を書くのだろうか」と述べた。

 中国外交筋によると、外務省の会見ではメディアの報道内容を明確に否定しないのが慣例。メディアに「中国側が明確に否定しないときは本当」と勘ぐられることを防ぐためだという。

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