快進撃を続ける阪神のチケット販売が、ここにきて急速に伸びていることが13日、明らかになった。「“どこでもいいから見たい”というお客さんからの要望がここのところ増えています」と岡本勇人営業部付部長は驚きの表情を見せる。
年間300万人を動員する甲子園だが、年間指定席をはじめいわゆるリピーターが大半を占める。そのうち、年1回程度の観戦者は40-80万人と大きく変化する。2位中日に8.5ゲーム差と驚異的なペースで勝ち進むチームの姿に「優勝するチームを1度は見ておきたい」というファン心理が働いたものと予想される。
それでなくてもリニューアル効果もあって開幕前から売れ行きは好調だった。8日のオリックス戦で今季25試合目にして100万人動員を達成。工事の影響で約5000席減少したにもかかわらず昨年に比べて1試合遅いだけという「過去最高と言っていい高い販売率」(営業担当)を誇っていた。さらにこの追い風だ。
チケットの売れ行きが好調とあれば、チームにとっても追い風になるのは間違いない。7月にはホームで18試合(倉敷で1試合)が予定されている。1カ月にこれほどのホームゲームが組まれるのは99年以来。ペナントレースを占う意味でも大事な7月を超満員観衆で迎えられるのは大きい。大観衆の後押しを受けて岡田阪神の快進撃は続く。