先ず、グローバルコンフィグでBGPを有効にしてAS番号(
EIGRPのASと意味が異なる )を指定します。
次に、ピアルータを指定します。router bgpで定義したAS番号と同じ番号をネイバーで指定すれば IBGP接続を意味して、異なるものを指定すればEBGP接続を意味します。ここでは、100.1.1.1/24 のIBGPネイバー( AS65000 )と、200.1.1.1/24のEBGPネイバー( AS100 )を指定した例となります。
次に、IBGPでフルメッシュ化されたトランジットASか、スタブASではBGP同期規則を無効にします。
以上の設定により、トランジットASではBGPの経路情報をやりとりするようになります。次からは オプションの設定になりますが、自身のAS内にある経路でBGPとして通知したい経路があれば、 以下のnetworkコマンドにより通知することが出来ます。networkコマンドで設定する通知したい 経路は、ルーティングテーブル上に同一のマスクを持つ経路が存在する必要があります。現在 では、networkコマンド数のMAXで[ 200 ]という制限はなくなり、ルータのリソースに依存します。 ※ IGPでもEGPでも、ルーティングテーブルから最適な経路を選択してく手順は[Longest Match → AD → Metric]です。
このコマンド、IGPの時とは意味が異なります。IGPの時はアドバタイズする経路が自動集約するか しないかという意味でしたが、BGPでは自身が受信したBGP経路やnetworkコマンドで定義した経路 に対して、自動集約が行われるのではなく、BGPに再配布された経路に自動集約が行われます。 12.2(8)T以降では、デフォルトで no auto-summary となっています。そもそも、BGPで経路情報を 通知する場合、IGPから再配布させたものを通知するよりnetwork指定で通知するのが一般的です。
BGPルータは、ネイバーのアクティビティを確認するために [ keepalive ] メッセージを使用しています。 デフォルトでkeepaliveタイマーは [ 60秒 ] で、ホールドタイムタイマーは [ 180秒 ] です。つまり最大で 180秒以内にkeepaliveメッセージの受信できなかった場合、ネイバーダウンとなります。このタイマーは 以下により変更可能です。デフォルトのタイマー値は長すぎなので一般的に変更する必要があります。
[ bgp timer ] コマンドは特定のネイバールータだけに適用することも可能です。
BGPでデフォルトルート [ 0.0.0.0/0 ] をBGPネットワークに再配布する為には、デフォルトルートを 流す事を許可するために、BGPコンフィグで [ default-information originate ] の設定が必要です。 以下はスタティックルートで持っているデフォルトルートをBGPネットワークに再配布している例です。
一方、特定のネイバールータにだけデフォルトルートを通知したい場合、ルーティングテーブルに デフォルトルートを持っていない状態であっても、以下のコマンドを設定するだけで通知できます。 ※ 実務において、これらのデフォルトルートの制御コマンド発行することは先ずないと思います。
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