日本航空の機内でライターが原因のぼやが発生したことを受け、国土交通省が航空会社21社に座席周辺の点検を指示したところ、57機から計76個のライターが見つかった。同省は18日、クッションと背もたれの間にライターなどの異物がないか定期的に確認するよう各社に指示した。
調査したのは、21社の保有旅客機計511機。見つかったのは▽日航グループ(8社、270機)43機から59個▽全日空グループ(6社、203機)6機から6個▽スカイマーク(11機)5機から8個▽エア・ドゥ(8機)、スカイネットアジア(同)、アイベックス航空(4機)はそれぞれ1機から1個だった。1機から4個見つかったケースもあった。
航空各社の判断で客室内は禁煙だが、搭乗待ちの間に空港内で吸うケースもあり、国交省がライターを1人1個機内に持ち込めると決めている。
ライターを巡る機内トラブルは今月6日、日航の関西国際空港発台北行きで発生。全日空でも今年4月、香港発羽田行きでぼや騒ぎが起きた。【平井桂月】
毎日新聞 2009年6月18日 21時14分(最終更新 6月18日 21時15分)