渡辺、K−1戦目は山本篤と

  • 2009/06/18(木)

K−1 7・13日本武道館
 ▼3分3R(延長1R)
  渡辺一久(フリー) × 山本篤(KRAZY BEE)

 元プロボクシング日本フェザー級王者・渡辺のK−1転向2戦目は、総合格闘家の山本と。年内で引退する魔裟斗(×川尻達也)のアンダーカードです。
 渡辺は02年にプロデビューし、06年に日本王座獲得。V2戦で反則三昧の失態を犯して陥落後、15勝(8KO)3敗でK−1転向しました。前回、ISKA王者の上松大輔(当時14勝3敗)相手に判定負け。ただし、自分の顔を叩いて寝転ぶパフォーマンスで余計なダウン裁定をもらっていて、これがなければドローという健闘でした。
 一方、山本はレスリング出身で04年にプロデビュー、パンクラス・ネオブラッド優勝などを経て、HEROSやDREAMに出場。総合格闘技はプロ12勝6敗、最近はパンチ主体に試合を組み立てている印象があります。K−1ルールは初体験。ボクサーと総合格闘家がK−1ルールで対戦する変なマッチメイクですが、打撃戦とあっては渡辺勝利が期待される試合でしょう。

 ちなみに他は、山本KID徳郁×チョン・ジェヒ、日菜太×ジャバル・アスケロフ、トーナメント戦でドラゴ×山本優弥、ジョルジオ・ペトロシアン×アルバート・クラウス、アンディ・サワー×アルトゥール・キシェンコ、ニキー・ホルツケン×ブアカーオ・ポープラムック、リザーブ戦で佐藤嘉洋×ユーリー・メス、城戸康裕×リーロイ・ケスナー。(ハイセー)

2階級制覇リナレス ようやくV1戦

  • 2009/06/18(木)

6・27メキシコ
 ▼WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ 12回戦
  王者・ホルヘ・リナレス(帝拳)× 同級11位・ホサファト・ペレス(メキシコ)

 2階級制覇リナレス(26勝(17KO))の初防衛戦。日程が延期され続けていた理由はちょっとここでは書けない大人の事情が噂されたりするのですが、もちろん、その噂はリナレスにとって良くないものとかではなく、リナレス本人は絶好調。一昨年7月にオスカー・ラリオスを倒して以来の世界3戦は全てKO勝利です。
 相手のペレスは12勝(7KO)1敗、昨年メキシコ国内王座をライト級で獲得も、前試合ではその獲得した相手に12回判定で雪辱されていて、さすがに再起戦でリナレス戦は厳しいでしょうね。リナレス圧勝で存在感をアピールしてもらいたい試合です。
 同日は他でWBA世界フェザー級王者クリス・ジョンの防衛戦(対リカルド・フアレス)など多くの興行がある模様です。そういえばファン・ランダエタもWBA世界Lフライ級の暫定戦に出るんじゃなかったでしたっけ? (ハイセー)

 → 海外情報に詳しい方、またぜひいろいろ教えてくださいね。

新人レスラー死亡事故 ついに送検へ

  • 2009/06/16(火)

 本日の東京新聞など各紙に掲載されたとおり、東京湾岸署は、業務上過失致死の疑いで、佐野直、菅原伊織、笠原寧の3名を今月中に書類送検する方針を固めた。

 長い戦いだった。昨年10月、由利大輔さんが新木場ファーストリングでの合同練習中に「ダブルインパクト」を半ば強要され、首の骨を折って死亡した事故は、責任者である佐野、菅原が遺族に説明しようともしない酷いもので、さらにそれをプロレスメディアが黙殺する呆れた状況だった。
 事故直後、僕は当事者に連絡を試みたが、佐野には人を通じて「どうせ俺が悪者にされるから」と拒まれ、菅原は一切の応答をしてこなかった。プロレス記者を含むいくらかのメディアにもこの事故について伝えたが、その反応は冷たいものだった。現場にいた者で証言してくれたのは笠原一人だったが、その彼は菅原の代理人を名乗る関係者から脅迫行為を受ける始末だった。

 結局、僕が自分の夕刊フジの連載コラムで書いたのが第一報となり、その後は産経新聞やテレビ朝日、実話ナックルズなどで大々的に伝えたが、10月に起きた事故で半年以上も送検に至らなかったのは、様々な理由がある。逃げ腰で嘘をついている人間がいたのも要因だったと思うが、ひとつは警察が当初、業務上過失致死ではなく、それより軽い過失致死で捜査を進めていたことだ。確かに解釈が難しい事故ではあると思うが、今は担当から外された担当刑事の態度が「熱心な対応ではなかった」と遺族が嘆いたいてのは事実。警察に刑事告訴状を提出した際も、あろうことか延々と受け取りを渋られ、あげく遺族に「告訴を取り下げられないか」と言ってきたというのだから、初動捜査のミスでもあったんじゃないかと疑った。改めて捜査の姿勢が変わったわけだが、それまでの具体的な酷いやり取りは、捜査に影響を与えないために明かしていない。この十分に捜査がされていないような印象から心労が重なり、遺族のうち2人も入院者を出してしまい、それが「漢」のハンドルネームで知られるSさんが代理人で動かざるを得なくなった理由だ。

 僕のところには聞いたこともなかったプロレス団体の代表を名乗る人間から「当事者の問題だから記事を書くな」という抗議や、当事者が所属する団体の関係者からも次元の低い内容の連絡があったり、会社役員であるSさんのもとにもカルト団体を名乗る妙な連中から延々と嫌がらせがある中、僕が司法に携わるボクシング関係者に頭を下げてヘルプしてもらう最終手段のような形で、業務上過失致死での刑事告訴を決めた。笠原はたった一度の個別聴取で「これで聴取は終わり」と告げられていて、前述ボクシング関係者の助けがなければ捜査はそのまま終了していたはずだ。
 風向きが変わったのは前述のように刑事告訴提出以降だ。笠原が再度聴取を受けたのはもちろん、由利さんのデビューまでたった2度しかなかったリング練習や、試合に至るずさんな経緯の目撃者もここで初めて聴取を受けている。自分が不利になることも承知の上で、遺族に唯一、直接の謝罪・説明を行なった笠原の正直な証言も非常に大きなものだった。ある人物に「証言するなら職場に乗り込んでクビにしてやる」と脅されながらも毅然とした対応をとったのは、僕だけでなく渡辺宏志ら先輩レスラーの心も動かし、刑事告訴の材料となる僕ら独自調査の進展に役立った。

 この死亡事故で何が要因となったか、誰が責任を負うべきかは司法の判断に委ねられるが、そのまま放置していれば十分な案件となっていなかった可能性の高いものを、ここまでの形にしたのは紛れもなく第3者の怒りの意思で、ファンや関係者はもちろん事故への対応に納得しない人間たちの力だった。僕は佐野と直接話をしたし、複数の人物が菅原と何度か直接連絡をしたが、その返答は責任のかけらも感じない酷いものだった。この2人はいま現在も遺族と向き合っていない。「なぜ遺族に謝罪・説明しないのか?」という問いに両者とも人を通じて「警察に全て話しているからきちんと対応している」と答えたのだが、それは刑事対応で当然の義務であり、死亡事故に関わった民事対応とは無関係だ。交通事故で相手を死なせた加害者が「警察に行ったから十分に対応した」と言うようなもので、自分の置かれた立場を全く理解していない。こんな常識も説明しなければ理解できないような人間が「俺はプロレスラーだ」と自称して、正当な大先輩選手たちと肩を並べた気分に浸っている状況を業界が黙認するのも我慢しがたいものがある。一部の関係者に至ってはそれを非難するどころか応援する側にまわっているのだ。

 また、この件で遺族を傷つけるような物言いをし、笠原に嘘をついてまで強引な取材をしたTBS記者や、佐野の言い分を鵜呑みにし、笠原には名前も名乗らず編集部に呼びつける電話一本しただけで記事にした週刊プロレスの取材手法にも疑問を投げかけておく。記者という職業が時に無礼な存在になるのは重々承知しているが、自分の親族が亡くなって同じ事をされたらどう思うか・・・そんな質問をされなければ真剣に事故を受け止められないのなら、悲惨な事故を悲惨だと伝える役目を果たす能力はないと思う。この刑事告訴を動かしたのがそんな無能な一部メディアではなく、悲劇をまるで自分のことのように感じた者たちなのだから。(片岡亮)

「新人プロレスラー 由利大輔さん 悲劇の事故死を追求する会」
http://m-7095a792cf65f500-m.cocolog-nifty.com/blog/cat35564883/index.html
 → 今は裁判前で喉元で止めていることが多いです。事態が進む中でまた時が来たら「知られざる真実」を追記していきます。これまで事故の真実追及に協力してくれた方々、「漢」ことSさんを応援してくれた多くの方々に改めて御礼申し上げます。三沢さんが亡くなって真のプロレス継承者を失った損失と同じく、プロレスを冒涜するような状況で人が亡くなったことも同じ業界の悲しみだと僕は思ってます。本来なら僕ではなくプロレス村に住む記者がこの件に立ち上がってほしかったです。

強盗の元ボクサーに無期、近大ボクシング部が廃部

  • 2009/06/16(火)

 昨年11月の強盗致死事件で、元日本ミドル級1位(11勝7敗)のプロボクサー渡辺裕一郎(57)に、横浜地裁が求刑通り無期懲役の判決。被告は控訴しない方針だという。
「ギャンブルの金欲しさに、プロボクサーとして身に付けた技で、執拗な暴行を加えた無慈悲で残虐な犯行」と山田和則裁判長。
 渡辺被告を知る関係者によれば「とてもそんなことをする人ではなかった」というのだが、犯行直前は家出をしてしまい様子がおかしかったとの証言もあり、2件でわずか計十数万円を奪うために元ボクサーが罪もない人を殴って死に至らしめたことはショッキングな事件だ。どんな理由であれ、このプロスポーツで使われた聖なる拳が殺人の武器と化してしまうのは最も憎むべき行為ではないだろうか。(片岡)

 p。s。部員2人が強盗容疑で17日に逮捕された近畿大ボクシング部は廃部を決定。同部は全日本大学王座決定戦で11度優勝し、68年メキシコ五輪銅の故森岡栄治さんや現世世界王者の名城信男も所属した名門中の名門。約20名の合宿所生活をしている部員は舞台を失ったことになります。

東洋王者・飛天 × 日本王者・野中

  • 2009/06/15(月)

 6・20後楽園
▼東洋太平洋Sウェルター級タイトルマッチ 12回戦
王者・飛天かずひこ(新日本木村)× 日本同級王者・野中悠樹(尼崎)

 野中V2戦でテレビ解説を務めていたのが日高和彦改め飛天で、野中との対戦に意欲を見せるコメントもしていたが、本当に東洋王者と日本王者の頂上決戦が実現した。
 両者は07年10月の東洋王座決定戦で一度対戦し、飛天が116ー111、116ー112、116ー113の3−0で王座獲得。試合は野中が2回にカウンターを決めてダウンを奪っているが、後半に動きの鈍った野中に飛天が追い上げる形で手数を増やし差をつけている。
 飛天(28勝(20KO)5敗)は東洋2階級制覇、今回V3戦。大激闘となった日本王者のクレイジー・キム戦以降では、04年から14戦やって黒星は王座陥落したレブ・サンティリャンのみ。このクラスのトップスターとして君臨する。
 対する飛天に挑む形のリベンジ戦になる野中(17勝(6KO)7敗2分)は王座を獲得してからの成長が著しく、日本王座の防衛戦で連破した3戦すべて古川、音田、新井という強打者に打ち勝った。王座初挑戦での苦杯を投げ返したいところだろう。
 KO決着の可能性も決して低くはないノーテレビが惜しまれるスーパーマッチだ。(片岡亮)