第17回 何から何までコピペ
新人1年目の冬,DelphiからJavaへのリプレース作業。まだ真面目な1年目のボクは,そろそろ仕事も覚えただろう?って感じの先輩たちの期待に応えようと必死でした。
担当することになった画面はかなり複雑な再帰処理の入ったロジックがあったのですが,同じ動きをするように頑張って頑張って頑張って作りました。
変なところで初期化が入ってるなぁとか思いながら……。
でも,頑張ってようやくリリースできたんですよね。あの時は達成感がありましたよ。
でも,客先での実地テストっていうんですか,そこでボクの画面にクレームが。
「期待した動作をしないんだけど!!」
古いシステムで同じように動かしてみても結果は一緒でした。「ちゃんと動いてますが……」。
しばらくして客先から,「あ,既存バグだねこれw。ごめんねぇ,最近このシステム使わないから,バグあることに気付いてなかったよぉ……」
壊れてるものをそっくりそのままリプレースしたボクも悪いけど,テストするまで気づいてないようでは,何だかまた使われないままになる気がしちゃうんですけど……。
えんどぅ(男/26歳/プログラマ・SE)
わははははは,生真面目に働いたが故の出来事。どうりで「複雑な処理」がなされてたわけだと。
でも,冗談抜きで「なんでこんな処理はさんでんだろ」という既存コードにぶち当たった時は結構やっかいだったりしますよね。とくに意図が掴めないコードとかだったりするとかなり泣ける。
// よくわからないけど,こうしたら落ちないらしい
なんてコメント書いてあるとさらに。
しかし,「苦労して作っても,誰も使ってくれないのがわかるとかなり泣ける」とはときどき耳にする言葉ですが,受け入れ試験ですでにその兆候アリなんてことになっちゃうと,せっかくの達成感も台無しですね。
※この連載は,最新記事を含めて5回分の公開になります。
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