第18回 そんなところに落とし穴が…
私は電機メーカの子会社にいます。子会社ゆえ,急な対応も要請されることもあります。
現地の作業で自社の調整分は終わり,設計文書等を清書していたところ,急遽処理を追加してくれないかと言う依頼がありました。月曜に話が来て木曜に入れてほしいという突貫工事です。
「入れるだけなら」ということで入れたのですが,追加処理を入れて運用して検証した結果,結局その処理は使わないことになりました。
ただ,その日は作業時間がオーバーしていることもあって,「元に戻すのは明日でも良いが,とりあえず今夜はその処理を結果に反映させたくない」ということなので,その処理で扱うファイルを移動させ,処理結果を反映させないようにしました。
その夜「データ処理が止まっている」と連絡が来て,22時ごろ再び現地へ。ファイルがない場合の処理にバグがあって,リソースを食いつぶしていました。
もう6年ぐらい運用しているアプリですが,そもそもファイルがない状態での運用はしない装置なので,わざわざバグがある運用を選んでしまったのです。
面倒くさがらず戻しておけばなあ…。
そのまま改修,そして自社と客先への障害報告書の作成に。
改修作業自体は簡単でしたが,こういうときの書類関係はいつもしんどいです。
great mune(男/38歳/プログラマ・SE)
ああ,ありますよね。「まあ大丈夫だろ」と思った時に限って,必ず落とし穴がひそんでること。
過去の私の行いを振り返ってみてもですね,帰宅前にほんの1行変更して帰ったら,連携部分が動かなくなっちゃって(先輩が)「結合試験できねー」と帰れなくなっちゃったり。帰宅前にほんのちょっと設定を一瞬変更したら,それを戻し忘れてて(先輩が)「本番環境になってねー」と顧客先を再訪問するハメになっちゃったり。
ええ,数々の懐かしい思い出が…って,ゴメンナサイ。実におおらかな先輩たちだったと思います。
※この連載は,最新記事を含めて5回分の公開になります。
みなさんが仕事の現場で体験,または目撃した出くわしたトホホな失敗,思わずうなる珍プレーを投稿してください(500~600字程度)。採用された方には図書カード3000円分を差し上げます。応募はこちらのページから。