Q:

錠前の種類、特徴、用途
A: 各種錠前の特徴用途は以下の通りです。用途に合った錠前を選んで下さい。

 箱錠(ケースロック)

材質: ステンレスほか a03-01-22.JPG (6884 バイト)
用途: 出入口一般、玄関
特徴: 錠に必要な一切の機能が箱型のケースに納められている。彫込式の施錠機構である。

使用方法および注意点:

デッドボルトが、外側からはキーで内側からはサムターンで回転すれば作動する。ラッチボルトは、ノブまたはレバーの回転によって作動する

 インテグラル錠

材質: ステンレスほか a03-01-23.JPG (11787 バイト)
用途: 出入口一般、玄関、通路
特徴: 箱錠の頑丈さとスマートさを持ち、扉厚の変化にも対応がしやすい。そのため、サッシメーカーを中心に多くのドアに使用されている。錠の本体は箱型で、シリンダーはノブの中に納められている。円筒錠にデッドボルト(本締まり)を備えた形の錠である。

 円筒錠

材質: ステンレスほか a03-01-24.JPG (41518 バイト)
特徴: 出入口一般、玄関、通路、間仕切り、浴室、トイレ、倉庫

使用方法および注意点:

取り付けが簡単で、取扱いが簡便である。機能も豊富にある。
チューブラ錠とよく似ているが、ノブの回転運動を直線運動に変える機構は本体円筒形ケースに内包されている。本締まりと仮締まりの機構は、ラッチボルトのケースに納められる。なお、アルミドアの場合は扉厚に注意する必要がある。

 チューブラ錠

材質: ステンレスほか a03-01-25.JPG (10028 バイト)
用途: 玄関、通路、間仕切り、トイレ、戸襖
特徴: 取り付ける時、扉の框と扉面から直角に交わる2つの円形の穴をあけるだけで、設置できる。
デッドボルトがなく、ラッチボルトのみで本締まりと仮締まりの役目を果たす。必要な一切の機能は、1本のチューブ状のケースに納められている。

 面付錠(公団型)

材質: ステンレスほか a03-01-26.JPG (6087 バイト)
用途: 玄関
特徴: ドアのすき間からデッドボルトが見えないため安全性が高く、公団・公営住宅などで広く使われている。

使用方法および注意点:

箱型で機構も箱錠と変わらないが、彫込と異なりドアの面に取り付ける。右用と左用があるので注意する。

 本締錠

材質: ステンレスほか チューブラ式 a03-01-27.JPG (5009 バイト) a03-01-28.JPG (3573 バイト)
用途: 出入口一般
特徴: 他の玄関錠と併用し、ワンドアツーロックにして防犯効果を高める。ドアハンドルとの併用もある。ケース部分は、チューブラ式と箱型の2種類がある。

使用方法および注意点:

チューブラ式タイプは、内部のサムターンより2本の止めビスでシリンダー脚を引きつけて取り付ける。箱型(彫込)式は、フロントにあるビスでシリンダーの横溝に合わせて止める。

 アンティック錠(装飾錠)

材質: 真鍮、銅ほか a03-01-29.JPG (5189 バイト)
用途: 玄関、通路、間仕切り
特徴: 高級ドアに調和する豪華なデザインでできている。真鍮や銅を使用し、材質的に高級感を出したものもある。
錠の機構はケースロックタイプ、チューブラタイプとほぼ同じである。
外側は握玉に飾座を使用したもの、指で開閉できるクイックタイプなどがある。内側には、外側と同じクイックタイプや握玉タイプ、レバータイプなどがある。

 レバー式玄関錠

材質: 真鍮、銅ほか a03-01-30.JPG (4596 バイト)
用途: 玄関、通路、間仕切り
特徴: 錠の機構はケースロックタイプやチューブラタイプとほぼ同じである。

 プッシュボタン式ロック

用途: 玄関、通用口 a03-01-31.JPG (5271 バイト)
特徴: ボタンによる数字の組み合わせで解錠する。自由に数字の組み合わせ変更ができる。勝手に番号を押すと一時動作が止まったりする機能もある。

使用方法および注意点:

外側からはボタンプッシュで、内側からはサムターンで解錠、施錠をする。補助錠として使用できる本締まり錠もある。製品により、メカニカル構造のものと電気配線が必要なものがある。

 カード式ロック

材質: a03-01-32.JPG (4178 バイト)
用途: 玄関、通用口
特徴: カードを通すことによって解錠する。施錠は、締めると自動的に施錠される機構になっている。磁気カードによって解錠する仕組やバーコードを読み取る方式がある。

使用方法および注意点:

個人による取り付けは難しい。

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