Q: |
錠前の種類、特徴、用途 |
A: | 各種錠前の特徴用途は以下の通りです。用途に合った錠前を選んで下さい。 |
箱錠(ケースロック)
材質: ステンレスほか 用途: 出入口一般、玄関 特徴: 錠に必要な一切の機能が箱型のケースに納められている。彫込式の施錠機構である。 使用方法および注意点:
デッドボルトが、外側からはキーで内側からはサムターンで回転すれば作動する。ラッチボルトは、ノブまたはレバーの回転によって作動する
インテグラル錠
材質: ステンレスほか 用途: 出入口一般、玄関、通路 特徴: 箱錠の頑丈さとスマートさを持ち、扉厚の変化にも対応がしやすい。そのため、サッシメーカーを中心に多くのドアに使用されている。錠の本体は箱型で、シリンダーはノブの中に納められている。円筒錠にデッドボルト(本締まり)を備えた形の錠である。
円筒錠
材質: ステンレスほか 特徴: 出入口一般、玄関、通路、間仕切り、浴室、トイレ、倉庫 使用方法および注意点:
取り付けが簡単で、取扱いが簡便である。機能も豊富にある。
チューブラ錠とよく似ているが、ノブの回転運動を直線運動に変える機構は本体円筒形ケースに内包されている。本締まりと仮締まりの機構は、ラッチボルトのケースに納められる。なお、アルミドアの場合は扉厚に注意する必要がある。
チューブラ錠
材質: ステンレスほか 用途: 玄関、通路、間仕切り、トイレ、戸襖 特徴: 取り付ける時、扉の框と扉面から直角に交わる2つの円形の穴をあけるだけで、設置できる。
デッドボルトがなく、ラッチボルトのみで本締まりと仮締まりの役目を果たす。必要な一切の機能は、1本のチューブ状のケースに納められている。
面付錠(公団型)
材質: ステンレスほか 用途: 玄関 特徴: ドアのすき間からデッドボルトが見えないため安全性が高く、公団・公営住宅などで広く使われている。 使用方法および注意点:
箱型で機構も箱錠と変わらないが、彫込と異なりドアの面に取り付ける。右用と左用があるので注意する。
本締錠
材質: ステンレスほか チューブラ式 用途: 出入口一般 特徴: 他の玄関錠と併用し、ワンドアツーロックにして防犯効果を高める。ドアハンドルとの併用もある。ケース部分は、チューブラ式と箱型の2種類がある。 使用方法および注意点:
チューブラ式タイプは、内部のサムターンより2本の止めビスでシリンダー脚を引きつけて取り付ける。箱型(彫込)式は、フロントにあるビスでシリンダーの横溝に合わせて止める。
アンティック錠(装飾錠)
材質: 真鍮、銅ほか 用途: 玄関、通路、間仕切り 特徴: 高級ドアに調和する豪華なデザインでできている。真鍮や銅を使用し、材質的に高級感を出したものもある。
錠の機構はケースロックタイプ、チューブラタイプとほぼ同じである。
外側は握玉に飾座を使用したもの、指で開閉できるクイックタイプなどがある。内側には、外側と同じクイックタイプや握玉タイプ、レバータイプなどがある。
レバー式玄関錠
材質: 真鍮、銅ほか 用途: 玄関、通路、間仕切り 特徴: 錠の機構はケースロックタイプやチューブラタイプとほぼ同じである。
プッシュボタン式ロック
用途: 玄関、通用口 特徴: ボタンによる数字の組み合わせで解錠する。自由に数字の組み合わせ変更ができる。勝手に番号を押すと一時動作が止まったりする機能もある。 使用方法および注意点:
外側からはボタンプッシュで、内側からはサムターンで解錠、施錠をする。補助錠として使用できる本締まり錠もある。製品により、メカニカル構造のものと電気配線が必要なものがある。
カード式ロック
材質: 用途: 玄関、通用口 特徴: カードを通すことによって解錠する。施錠は、締めると自動的に施錠される機構になっている。磁気カードによって解錠する仕組やバーコードを読み取る方式がある。 使用方法および注意点:
個人による取り付けは難しい。