短期留学制度「半田スカラシップ~カンボジア・夏休み遊学生~」第1期生 募集

 カンボジアの実状に触れて、九州とカンボジア、日本とアジアをつなぐ「若き架け橋」となってもらいたい――そんな願いを込めて、九州唯一のカンボジア公館「在福岡カンボジア王国名誉領事館」と西日本新聞社が共催して、画期的な短期留学制度「半田スカラシップ~カンボジア・夏休み遊学生~」プロジェクトの参加者を募集します。

 クメール文化の香りをとどめ、世界文化遺産アンコール・ワットに代表される荘厳な文化遺跡が各地に残るカンボジアは、今、アジアの一大観光スポットとして、人気を集めています。しかし、一方で、クメール・ルージュが残した「負の遺産」である地雷被害、貧困、教育など、多くの課題を抱えている面もあります。

 短期留学制度「半田スカラシップ~カンボジア・夏休み遊学生~」は、在福岡カンボジア王国名誉領事館の半田晴久名誉領事が、今年3月23日付の西日本新聞紙上で発表した、画期的な国際交流プロジェクトです。

 「九州とカンボジアの人々が、相互理解を深め、真の意味での国際交流を実現するため」に、大学生や若い社会人を対象に、九州・沖縄エリアから人材を選抜。自分の意思と、自分の目で、カンボジアという国を見て、その貴重な体験を九州に持ち帰り、生きた情報と建設的提言を積み重ねることで、本当の「人と人のつながり」を実現するのが、このスカラシップの目的です。

 留学に必要な経費は、すべて、半田名誉領事が会長を務めるNPO法人世界開発協力機構が支援し、さまざまな情報提供やプロジェクトの展開は、西日本新聞社が全面協力します。

 真実のカンボジアとは? 自分は何ができるのか。現地に入り、人々と交わり、あなたの目でしっかり確かめ、若い感性と、インターナショナルな発想力で、九州とカンボジアの友好につなげる体験をしてください。

応募資格、応募要領などは、以下のとおりです。

■主 催
在福岡カンボジア王国名誉領事館・西日本新聞社
■後 援
カンボジア王国 外務国際協力省
■協 賛
世界開発協力機構
■プロジェクトの目的・趣旨
 在福岡カンボジア王国名誉領事館(福岡市中央区天神1丁目)の開設を機に、カンボジアと九州・沖縄との交流を促進するものです。

 半田晴久名誉領事は、カンボジア大学やシアヌーク病院を創設し、孤児院を運営するなど、20年近くカンボジアの教育、医療、福祉分野に貢献してきました。そして、現在、カンボジア王国政府首相顧問も務めています。これら、日本人の始めた多くの支援活動に共鳴し、さらに、ゆるぎない信頼関係と友好促進を築いていくのは、将来を担う若者たちです。そこで、21世紀を引っ張っていく九州・沖縄の学生ら若者たちを対象に、カンボジアを深く体験できる高度な短期留学のチャンスを提供するのが、「半田スカラシップ」プロジェクトの目的です。
■応募対象者
九州・沖縄在住の大学生または社会人(8月1日時点で、29歳以下であること)。
■条 件
  • 合格者には、1名あたり最高30万円の「遊学金」を支給する。
  • 遊学期間は、出発の日から、帰国の日まで、20日間以内とする。
    (今年度は、8月6日までに帰国すること)
■応募方法
  • ネット上で、応募用紙に必要事項を記入し、「カンボジアに関して興味のあること、体験したいこと」を、800字以内の小論文にまとめる。
■選 考
応募作品の中から、優秀作品を一定数(5名程度)選び、「半田スカラシップ~カンボジア・夏休み遊学生~第1期生」を決定。本人に通知し、承諾を確認後、公式サイトで公表する。西日本新聞にも掲載する。
■審査委員
審査委員長:半田晴久・在福岡カンボジア王国名誉領事
審査委員:川崎隆生・西日本新聞社社長(元バンコク特派員)、大谷賢二(NPO「カンボジア地雷撤去キャンペーン」代表)
■遊学条件
  • 渡航前にオリエンテーションを行い、「遊学計画」の中で、危険が伴うと考えられる場所、施設などについては、中止、変更を承諾していただきます。
  • 遊学中は、規定の保険に加入していただきます。
  • 帰国後、「遊学」のレポート(2000字及び写真、映像など)を提出していただきます。レポートの著作権は在福岡カンボジア王国名誉領事館に帰属します。また、レポートは在福岡カンボジア王国名誉領事館の公式サイト、西日本新聞の紙面および公式サイト、データベースに掲載されることがあります。
  • 半田晴久名誉領事を囲んだ、遊学生による座談会や公開型報告会を予定しますので、必ず出席していただきます。その内容は、在福岡カンボジア王国名誉領事館の公式サイト、西日本新聞の紙面および公式サイトに掲載されることがあります。
  • カンボジアの遊学先は自由ですが、半田名誉領事が支援を行っているカンボジア大学、シアヌーク病院、未来の光孤児院のうち、少なくとも1か所の訪問を義務づけます。
  • 遊学生に、西日本新聞記者が同行取材し、西日本新聞紙面に紹介することがあります。
  • 上記のほか、細目を定めた誓約書に署名・捺印していただきます。
■応募 スケジュール
  • 応募締切 6月18日(当日午後5時まで)
  • 審査発表 6月23日予定
    (西日本新聞朝刊および在福岡カンボジア王国名誉領事館公式サイトで公表します)
  • 遊学期間 7月以降。
    (ただし、今年度は8月6日までに帰国することが絶対条件です)
  • 報告書提出期限 9月30日午後5時