リニア工事費の試算を報告 JR東海、ルート調整開始 (06/18 12:44)
JR東海は18日、首都圏−中京圏を結ぶリニア中央新幹線3ルートの工事費について、最多が長野県が要望する南アルプスを北へ迂回するルートの5兆7400億円で、同社が想定する南アルプスを貫通するルートに比べ6400億円多いとする試算結果を自民党のリニア特命委員会(堀内光雄委員長)に示した。 この結果についてJR東海は同日までに、路線の終着点である大阪までの沿線9都府県にも報告。ルート決定に加えて沿線各県に設置する駅の数や建設場所、その負担の在り方などについての調整を本格化させる。 JR東海の松本正之社長は委員会後、貫通するルートの優位性が示されたとの認識を示した上で、「この数字を基に調整を進めたい」と記者団に述べた。 同社はすでに、南アルプスを貫通するルートの工事費は全額負担すると表明しており、迂回ルートを実現するには両ルートの工事費の差額をどう負担するかが最大の焦点となる。 |