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韓米首脳会談:「緊張続けば統制権移管延期も」(下)

―北朝鮮による危機状況が続く中、戦時作戦統制権移管の延期をめぐる問題が提起されている。

 「北朝鮮による緊張が続けば、米国は統制権移管の延期について前向きに考慮するだろう。統制権移管は韓半島の状況による条件的なものだからだ」

―オバマ大統領は今回韓米自由貿易協定(FTA)に言及したが、議会の批准動議などの日程については明らかにしていない。

 「韓米FTAに関する約束はしたものの、いつまでに実行するというタイムテーブルを提示しなかったのは残念だ。米議会が韓米FTAの問題を楽に考えられるまでには長い時間がかかるとみられ、懸念される」

―北朝鮮はいつごろ交渉に戻ると思うか。

 「金正日(キム・ジョンイル)総書記の息子、正雲(ジョンウン)氏への継承作業が終わるまでは交渉できないだろう。そのため今の危機的状況が長期間続くこともあり得る」

―オバマ大統領は重ねて否認したが、米国が結局北朝鮮を核保有国として認めるのではないか、との主張が引き続き提起されている。

 「完全に間違った考えだ。オバマ大統領はすでに何回も北朝鮮を核兵器保有国として認めないと述べている。米国では大統領が公式に約束した以上、そのようなこと(核保有国として認めること)はあり得ない」

◆拡張抑止力

 米国の同盟国や友邦が第3国による核攻撃を受けた場合、米国の抑止力をこれら国家に拡張し提供するという概念。米国本土が攻撃を受けたときと同じ水準で対応するということ。韓米両国は16日、首脳会談で発表された「韓米同盟未来ビジョン」で「核の傘を含む拡張抑止に対する米国の持続的な公約」を明文化した。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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