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韓米首脳会談:「緊張続けば統制権移管延期も」(上)

ワイルダー前NSC選任局長
 デニス・ワイルダー前ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)アジア担当選任局長(次官補級)は16日、李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ米大統領との首脳会談で「拡張抑止力」が含まれた行動ビジョンが発表されたことについて、「非常に独特だ」と評価した。

 ワイルダー前局長は同日、本紙とのインタビューに応じ、「米国の歴代首脳会談史上初めて明文化された“拡大抑止力”は、核軍事力を含むすべての軍事力を動員して韓国国民を保護するという米国の確固たる決意だ。これには北朝鮮に対する警告の意味合いが込められている」と述べた。同局長は2005年から今年1月まで(、)ブッシュ前政権で韓半島(朝鮮半島)政策を担当した最高実務者だ。現在、ブルッキングス研究所で活動している。次は、同氏との一問一答。

―拡張抑止力が韓米首脳会談で言及された意味は。

 「韓米相互保護条約が有効な状況で、北朝鮮の挑発行為がなされた場合には、いかなる軍事力を駆使してでも韓国を守るという固い約束を両首脳が結んだということ。この概念が適用される国は韓国と日本以外にない」

―北朝鮮はどのように反応するか。

 「北朝鮮は引き続き、韓米同盟とオバマ大統領の確固とした決意を試そうとするだろう。新たなミサイル発射実験や核実験も予想される。西海(黄海)の北方限界線(NLL)付近において、再び従来の形式で挑発行為を行う可能性もある」

―オバマ大統領は過去のように、北朝鮮の過ちに補償するパターンを繰り返さないと述べたが。

 「とても重要な発言だ。われわれはすでに2回も寧辺の施設を買ったことがあるが、3回目はないということだ。米国では北朝鮮と再び交渉する場合には完全に包括的な交渉を行うべきで、部分的な交渉に終わってはならないという共通意識が形成されている」

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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