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2009年6月18日 (木)

今度のマンガ学会

次の日曜(6月21日)に東京で日本マンガ学会が開かれます。実は俺、これまで学会に所属しておらず、会合には何度かお誘いを受けましたが、一度も行ったことがありませんでした。それが今年は京都精華大の教授になったということで、行くことになったばかりか壇上でしゃべることになり、慌てております。あと4日しかないではありませんか!

今年のマンガ学会のテーマは「大学教育とマンガ」とのことで、日頃考えていることを話そうと思います。俺の他に東京工芸大学の伊藤剛准教授、同じく東京工芸大学の秋田孝宏非常勤講師、司会を京都精華大学の吉村和真准教授が担当して基調講演とパネル・ディスカッションを行うのですが、たぶん俺の話だけ浮き上がりそうで、今から恐々としております。

それというのも、現在マンガ学科やマンガコース、アニメ学科を置いている大学は全部で40数校あるそうなんですけれども、「実作系」と「理論系」ではかなりの隔たりがあります。俺のいる精華大は実作系の牙城みたいになってますけれども、明治大学国際日本学部などは「日本文化」としてのマンガ・アニメの研究拠点を目指していて、「理論系」の牙城になる感じ。少なくとも、マンガ家やアニメーターを輩出する目的ではないでしょう。

で、俺が発表しようと思っているのは「編集者の視点から実作を手がける」というものでして、俺がいるマンガ・プロデュース学科というのがまさにそういう目的の学科なんですけれども、まだまだ指導方針が確定しているとはとても言えない状況なんですよ。

それだけに、やるべきこと・やりたいことが沢山あるのでして、そのへんの話を少し話してみようかなと。

あとはマンガの発表形態が紙メディアからデジタル・メディアに移行する中にあって、マンガ表現はどう変化するのかとか。このあたりのテーマは、「たけくまメモ」でも何度かとりあげていますね。とにかく学会が終わりましたら、このブログでも書いてみたいと思ってます。発表は来週になりそうだけど。

なんというか、忙しいことこのうえなく、ブログの更新もままなりませんが、毎日が充実していて楽しいですよ。それでは、また。

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