2009年 6月 17日
岡山駅突き落とし事件で少年に不定期刑
去年3月、JR岡山駅で男性がホームから突き落とされ、殺害された事件で殺人などの罪に問われている19歳の少年に対し、岡山地方裁判所は求刑通り、懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡しました。判決を受けたのは大阪府大東市の19歳の少年です。判決によりますと、少年は去年3月25日の夜、JR岡山駅で岡山県職員の假谷国明さんをホームから線路に突き落とし、列車にひかせて殺害したものです。判決公判で岡山地裁の磯貝祐一裁判長は「精神的に依存していた父親から見放されたと感じ、刑務所に入りたいと考えての犯行で、動機はあまりにも身勝手で短絡的」としました。その上で、犯行は「強固な殺意に基づく、残虐かつ悪質なもの」として、求刑通りの懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡しました。一方、弁護側は控訴するかどうか検討したいとしています。

香川用水 第3次取水制限へ
早明浦ダムの貯水率低下で、今月21日にも香川用水への供給量を50%カットする第3次取水制限に入ることが決まりました。早明浦ダムの17日の午後5時現在の貯水率は40.1%で、平年を大幅に下回る厳しい状況です。吉野川水系水利用連絡協議会は17日の会議でこのまま雨が降らなければ貯水率が30%を下回るとみられる今月21日にも香川用水の供給量を50%カットする第3次取水制限に入ることを決めました。田植え時期で水の需要が増える中でさらに取水制限が強化されることから県は、第3次取水制限入りした場合に、三豊市の調整池の水を放流するかどうか18日、県内の市や町と協議することになりました。調整池は渇水対策として県が今年3月に完成させたもので、県民の約2週間分の水を確保しています。

高松市の住宅の蔵から27発の銃弾発見
高松市の古い住宅の蔵から、未使用の銃弾27発が見つかりました。旧日本軍のものと見られます。銃弾が見つかったのは高松市一宮町の古い住宅の蔵です。16日午前10時ごろ、蔵の片づけをしていたこの家の親族が発見し、警察に届け出ました。警察によりますと、見つかった銃弾は27発で長さ7.5センチ、火薬が詰まったままの未使用の状態で、革のケースに入っていたということです。爆発の危険性もあるため現在、警察が保管しています。この住宅には、第2次世界大戦中、旧日本軍の関係者がたびたび宿泊していたということで、銃弾はその旧日本軍関係者のものと見られています。警察では近く、善通寺市の陸上自衛隊に引き渡すことにしています。

トレハロース製造工場完成
岡山市の林原が建設を進めていたトレハロースの製造工場が完成し、17日、竣工式が行われました。完成した製造工場は生産能力を高めようと林原が去年4月から約50億円をかけ建設を進めてきたもので、旧工場の約1.2倍にあたる年間4万3000トンのトレハロースを生産できます。トレハロースは食品の鮮度を保つなど、様々な機能を持つ天然の糖質で、林原が量産化に成功し1995年から販売しています。林原では現在、国内7000社以上にトレハロースを提供し、2万種類以上の商品に利用されていてます。新工場の完成で生産能力が大幅にアップすることから林原では今後、さらなる販路の拡大を目指したいとしています。新工場は9月から本格的に稼動するということです。