通行人の自転車にひったくりの防犯ネットを取り付けるボランティアの女性=東京都墨田区 ひったくりは「手軽」 少年の動機調査、警視庁「おやじ狩りは顔を見られるし、詐欺は時間がかかる」。ひったくりの増加を受け、警視庁が容疑者の少年110人を調査した結果、「犯行の手軽さ」が動機となっている実態が浮き彫りになった。背景に不況の影響があるともいわれるひったくりだが、捜査幹部は「生活できないといった切実な動機はほとんどなく、不況との因果関係は不明だ」としている。 警視庁によると、昨年1月から今年3月までの間に摘発した少年を対象に聞き取った。動機は8割が「遊ぶ金欲しさ」で、ひったくりを選んだ理由は「簡単にできるから」が6割を占めた。 9割が女性を狙っており「携帯電話、メール中がチャンス」。「目標額に達するまで犯行をやる」との回答もあり、ひったくった財布の中身が少ないと、犯行を繰り返す傾向もみられた。 東京都のひったくりは2003年に約5千件あり、以降は減少傾向だったが、今年は前年同期(1月~6月11日)比約1・5倍の1192件発生。警視庁のひったくり対策本部は「今も昔も手っ取り早く金を手にしようというのが、ひったくりの特徴。金融不況の影響もいわれるが、増加の理由は分からない」と首をひねる。 【共同通信】 |
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