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次の第11話がTVシリーズとしての最終回である『東のエデン』(神山健治監督)ですが、第10話にして話は急転直下。ミサイル発射の真相やその動機、事件の向かう先などが一挙に噴出しました。その中で明らかに『パトレイバー2(P2)』を思わせるセリフなどもある中で、出た感想も『P2』のとき初めて「アニメが長足の進化をとげた」と思ったことと似てました。
基本的に商業アニメはエンターテインメントですが、制作が集団作業であることと、莫大な費用と時間がかかることから「現在」というスポットを描きにくいものなんです。もう少し長めの数年というスパンの「気分」みたいなことは描けるんですが。
だからそういう役割はむしろ個人作業である小説が担っていて、ある時期まではたとえばSFのバリエーションとしてのPF(ポリティカル・フィクション)がジャンルとして成立したのも、そのためです。ところが『P2』はアニメ映画でありながら、自衛隊海外派遣の問題などに食い込みつつ、現実を投影してみせた。レイアウト主導映画である以前に、アニメが小説を上回る機能を発揮したことがすごいなと思ってたんですよね。それは主張そのものの是非とは次元の違う問題です。
で、『東のエデン』の話ですが。「既得権益批判」みたいなものが出たとき、最近読んだ新書を思い出して「あっ」と思ったんですね。
サブカル・ニッポンの新自由主義
―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)
おそらくこの本を参考にしているんじゃないかな。新書の内容のとおり、まさに「既得権益批判」に追い込まれた若者が描かれてたわけで。ちょっとぎょっとしました。
これはまさに「現代の空気」を取り入れたアニメというわけで、TV放送というメディアの特性もあいまって、『P2』よりも明らかに進化してます。神山健治監督と言えば、『攻殻機動隊S.A.C.』でも過去の実在の事件を分解・再構築して取り入れていましたが、ついに「リアルタイム」で「アクチュアル」な問題を入れ始めたんだという感慨もありました。
というあたりで、いったいこの物語がどこへ向かうのか。現実との地続き感のあるアニメの行く先が楽しみです。
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http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-d128.html
竹熊健太郎さんのブログに、少し昨夜の収録の様子が出ました。というわけで、今夜はそんな感じのラジオです。私としては、さすが宮台信司さんという発言が随所にあり、非常に感心しました。もちろんネタバレということではないですよ(笑)。社会の動きを読むとはそういうことなのかという点で、非常に感慨深いところがあります。TBSラジオのポッドキャストにもなるそうなので、もし聞き逃された方はそちらでどうぞ。
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http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/06/post-e92e.html
私自身も勘違いしてましたが、今晩ではなく日曜の夜もふけた1時半~のオンエアです。
どんな感じになるのか、楽しみにしてください。
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@niftyさんによるココセレブインタビューの前編が公開されました。
全3Pです(1P目から続いて行けますが念のため)。
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-7a91.html
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-eca3.html
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-20f2.html
長々とした話をまとめていただき、感謝です。写真は簡単なものと思いこんでましたが、けっこう多かったので焦りました(笑)。
通信関係の話は、自分の中では連綿とつながっているものがあるので、いつかどこかで完全な連鎖を語りたいものですが、とりあえずのサワリという感じで。
後編は再来週6/25(木)の公開です。
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角川書店の情報誌です。6月号で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」と「サマーウォーズ」の記事を担当しました(本文のみ)。見開き記事で、「抜群のクオリティを誇る2大アニメに深みを与える貞本義行のキャラ」という題名がついてます。キャラクターデザイナーの役割と魅力みたいな「お題」だったので、その方向でまとめました。同じ貞本キャラでも作品の方向性や監督の個性でこんなに違うアニメの不思議、みたいなことにも触れています。
どちらもこの夏の期待作にして応援している作品ですので、セットで触れられて良かったです。
表紙には「シネコンでチケットを買った人にお渡ししています」と書いてあって、確かにもらったことがあります。ということで、入手は劇場にて。
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まだ少し先ですが、TBSラジオに「破」に関して出演します。
「序」のときには竹熊さん、宮台さんで語られていたのをPodcastで聞いて、特に「人の救済論」みたいなのがものすごく分かりやすく解説されていて感心しました。なので、自分が出ることになって「え?」みたいなとこもありますが、映画の成功のためにも、がんばってみたいと思ってます。
もちろんネタバレなどは「なし」です(笑)。そもそも私の知っているとおりに出来上がるのかどうかさえ定かではないですから、バレるも何もないわけですが。
http://www.tbsradio.jp/life/2009/06/post_119.html
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」公開記念
深夜の緊急鼎談
出演 竹熊健太郎(編集家)
氷川竜介(アニメ評論家)
宮台真司(社会学者)
コメント出演 林原めぐみ ほか
司会 新井麻希 (TBSアナウンサー)
放送 6月14日(日) 深夜 1時半~4時
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http://animeanime.jp/review/archives/2009/06/1_3.html
SEGAのスペースオペラ的大作ゲーム『無限航路』のために作られたプロモ用アニメの紹介文です。アニメ製作がGONZOとProduction I.Gの共同であるのと、監督がソエジマヤスフミさんだというのと、戦艦デザイナーが豪華というあたりがツボでした。
ゲームの方も時間をつくってプレイしたいなと思ってます。
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