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党首討論:【詳細速報その11】鳩山代表「アニメの殿堂のお金を生活保護母子加算に」

 ◇鳩山代表

 私は12兆すべてが問題だと言っているわけではありません。その中の8兆のうちの半分が随意契約だと申し上げたのです。ちゃんとしっかりと聞いてもらわないといけません。

 私どもの計算では随意契約が4兆となっています。ですから今のどちらが正しいのか、私どもも政府から計算をもらったデータです。どっちかが間違っているんでしょう。それは一つ正しいものにしていかなくてはなりませんが、我々とすれば半分ほど随意契約あるなという思いはさまざまですね、今までの経験から感じています。

 それからアニメの殿堂の話がございました。私がアニメの殿堂のことを申し上げたのは、河野太郎先生がそれが不要だということで申し上げた。自民党の中から不要だという話が出たので、そのことを政府としてどう考えているのかということを申し上げたのであります。

 そこに117億円かける。今、安倍総理の時からという話ですが、補正予算ですよ。補正予算で組むのは緊急的に本予算が終わった後、緊急的に必要になるところに組まれる予算でなければいけないのに、なんで安倍総理の時から問題が考えられているものが、補正予算に組まれるのかということが、どう考えたっておかしいでしょ。私でなくたってこのおかしさは分かるはずであります。

 私がただ論点を変えて申し上げればですね。こういった箱物ですよ。30兆が土地だと承ってますし、そのうち70兆が箱物。そこで100兆……100億。ごめんなさい。合計100億ということでありますが、そのことで私が申し上げたいのは、コンクリートから人の方が大事じゃないかと申し上げたい。

 すなわちですね、この3月、4月、自殺どのくらいされたと思われますか。自殺の数が毎日100人です。日本です。そんな国、先進国にはどこにもありません。特に20代、30代の若い方々が自殺をされてしまっている。死因のトップですよ。亡くなった原因の20代は49%が自殺ですよ。49%、ほぼ半分の方が自ら命を絶たれてしまっている。30代も36%。3人に1人以上が自ら命を絶たれてしまっている。こんな国ないんです。先進国の中でこんな若者の自殺が第1位という国ないんです。

 そういう人たちを救うことが政府の役割じゃないですか。私は一人の命も粗末にしない。まさにそういう意味で申し上げているんです。そのことを、もしお分かりになっているのであれば、なぜですね、生活保護、母子家庭の母子加算、4月にカットしちゃったんですか。200億くらいでしょ。そのくらいのお金でできる話で。

 私はいろんなところから聞きましたよ。小学校に入りたてのお嬢ちゃん、お母さんが生活保護、母子家庭、2万円切られてしまった。そこで「もう私は高校に行けないのね」。その話、聞いたら涙が出ましたよ。「高校に行けないのね。勉強したいのに」。高校に行っている男の子3人の兄弟のトップが高校1年生。彼も母子家庭。その方も修学旅行、行きたい。でも「ぼく修学旅行、行かなくていいよ」とお母さんに言ったそうです。修学旅行に行きたくても行けない、高校行きたくても行けない。そういう人がたくさん今いるんです。これが日本の現実なんです。

 自ら毎日命を絶たれる方も100人いるんです。こういう方を救おうじゃないですか。居場所を見いだされる国にしようじゃないですか。なんで、一方で、アニメの殿堂を全部悪者にしたいと思っていない。でもアニメの殿堂のお金があれば、なんで生活保護の母子加算に戻してあげないんですか。そういう政治をやりたいんです。やろうじゃないですか。

2009年6月17日

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