放送予定
   
   
   
6月17日(水)放送予定
検察が問われる

裁判員制度がスタートした先月。もう一つの知られざる司法改革が始まった。「検察審査会の権限強化」だ。検察審査会は、検察が容疑者を不起訴にした場合、被害者などの申し立てを受けて、その判断の是非を一般市民11人が審査する制度。しかし従来、その議決には強制力がなく、審査会が「起訴相当」などとしても検察は判断を変えないことが多かった。これを改め、「起訴相当」が2度出れば、自動的に起訴されることになったのだ。その場合には、弁護士が検察官役を務める。検察が独占する容疑者を起訴し、裁判にかける権限に市民の声を反映させる大きな改革。その可能性と課題を検証する。
(NO.2752)

スタジオゲスト 大出 良知さん
    (東京経済大学教授)
 
   
   
6月18日(木)放送予定
“10歳の壁”を乗り越えろ
〜考える力をどう育てるか〜

「学力低下」問題をうけて去年、学習指導要領が改訂。算数・理科は前倒しで今年から新しいカリキュラムへの移行が始まった。授業時間も増えたが、それ以上に学習内容が全体に増加、前倒しされる。そうした中、教育現場で注目されているのが「小4の壁」という現象だ。この20年間、授業時間が削減され、学習内容も易しくなっているにも関わらず、勉強についていけなくなる児童が、9歳から10歳、つまり小学4年前後に急激に増えているのだ。原因の一つと考えられるのが「考える力」の低下。算数の場合、計算は得意でも、文章題になるとできないケースが目立つ。背景として、ドリルに依存した学習スタイルや、家庭での会話の減少によるコミュニケーション能力の遅れなどが指摘されている。各地で模索されている対策も紹介しつつ、「考える力」をどう育てればいいのかを考える。
(NO.2753)

スタジオゲスト 佐藤 学さん
    (東京大学教授)