裁判員候補者の呼び出し状発送を開始　東京地裁

　全国初の裁判員裁判になる見通しの東京都足立区の殺人事件で、東京地裁は１７日、裁判員候補者あての呼び出し状の発送作業を報道陣に公開した。呼び出し状は同日発送され、届いた候補者は８月３日の初公判当日に呼び出される。

　呼び出し状を送るのは、地裁が抽選で選んだ候補者１００人から、調査票の段階で辞退希望した７０歳以上や学生など２７人を除いた７３人。

　呼び出し状には辞退を希望するかどうかを尋ねる質問票が同封されている。代わることができない仕事や重い病気などの理由を説明し、辞退が事前に認められれば裁判所に出向く必要はなくなる。正当な理由がなく裁判所に行かなかった場合は「１０万円以下の過料」、質問票にうそを書いて返送すると「５０万円以下の罰金」を科せられる恐れがある。