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【主張】イラン抗議デモ これ以上の流血は避けよ

2009.6.17 03:08
このニュースのトピックス主張

 イランの大統領選で強硬保守派の現職、アフマディネジャド氏が圧勝した結果を「不正だ」と抗議する連日のデモが数十万人規模にも拡大し、大統領支持派の民兵の銃撃で多数の死者が出る深刻な事態となった。

 いかなる理由があれ、武力による騒乱の鎮圧は許容できない。イラン治安当局はこれ以上の流血の阻止に全力を尽くすべきだ。デモ参加者にも冷静な対応を望む。

 イランの国家主権は尊重されなければならない。同時に、「民主的手続きや言論の自由、平和的な異議申し立ては普遍的な価値で、尊重されるべきだ」(オバマ米大統領)という国際社会の認識をイランも共有すべきなのだ。

 イラン内務省の発表によると、12日に投票された大統領選ではアフマディネジャド氏が約63%を獲得し、約34%にとどまった改革派の元首相、ムサビ氏に圧勝した。ところが、ムサビ氏が有力とみられた都市圏でもアフマディネジャド氏の方が高い得票率を示したことなどから疑念が膨らんだ。

 抗議デモの中心はムサビ氏の支持者らで、再選挙を要求している。選挙結果の承認権限を持つ護憲評議会は異議申し立てを受けて再集計を約束、早急に審査の結果を公表すると表明した。

 ただ、保守派が占める護憲評議会が投票のやり直しなどを認める可能性は考えにくい。また現在のところ、選挙の不正についても確かな証拠は見つかっていない。

 しかし、イスラエル敵視政策をとり、核兵器開発疑惑で欧米と対立を続けるイランが今回の騒乱にどう対応するのか、世界が注視していることをアフマディネジャド氏は忘れてはなるまい。

 デモが始まった13日以降、イラン当局は多数の改革派活動家を逮捕した。改革派のウェブサイトにも接続できなくなったという。ドバイの衛星テレビ局の支局が閉鎖されたり、デモ現場を取材したオランダとドイツのテレビ局記者が国外退去やホテルから外出禁止を命じられたりするなど、外国メディアへの規制も始まった。

 アフマディネジャド政権は大統領選の前、オバマ米政権がテロとの戦いで最重視しているアフガニスタン・パキスタン問題で協力の姿勢を示すなどして、一時は期待さえ集めていた。

 国際社会の信頼をかちとるには武力弾圧ではなく、公正な選挙が行われたことを示すことだ。

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