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救急車が違う家に到着…本当に呼んだ家の救急患者は死亡

6月17日7時2分配信 読売新聞

 神奈川県足柄消防組合消防本部は16日、119番を受けて出動した同本部岡本分署の救急車が、行き先を誤ったために、到着が本来より約2分遅れたと発表した。

 救急要請をした同市の40歳代の男性は病院に搬送されたが、約1時間後に死亡した。この日、記者会見した同本部の須谷美実(よしみ)消防長は「到着の遅れと死亡との因果関係は分からない」と述べたが、通報者の名前を把握せずに出動したことが遅れの原因と認め、「今後、体制を見直したい」と話した。

 発表によると、12日午前7時13分頃、男性の家族から「意識がはっきりしない」と119番があった。同分署内では、出動先の住所番地と通報者の名前が放送されたが、救急隊員が番地の末尾を「9」とすべきところを、黒板に「1」と誤記。さらに、通報者の名前を聞き逃し、地図で出動先の世帯主の名前と照合しないまま救急隊員3人が出動した。

 3人は同16分頃、119番のあった民家より約50メートル手前の民家に誤って到着。「救急要請していない」と言われて間違いに気付き、約2分後に男性宅に着いたが、男性は既に心肺停止状態で、搬送先の病院の集中治療室で治療を受けたが、約1時間後に心筋梗塞(こうそく)による死亡が確認された。

 同消防本部によると、男性の家族は「もっと早く来てほしかった」と話しているといい、同本部では「到着が遅れてしまったことは申し訳ない」としている。

最終更新:6月17日7時2分

読売新聞

 

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