NEC子会社の高砂製作所(川崎市、高橋啓一社長)は28日、電気自動車用の急速充電器を製品化し、受注活動を始めたと発表した。15分程度充電すれば、50―100キロメートル走行可能という。価格は1システム当たり350万円(工事費は別)。電力会社や官公庁、自治体などに売り込み、9月から出荷を始める。3年で500システム以上の販売を目指す。
50キロワットの高出電力を利用することで、短時間で充電できる。性能、価格とも既存の急速充電器と同程度という。設置工事から保守まで一貫してNECグループで引き受けることで、受注獲得を目指す。
高砂製作所は計測機器・生産設備分野で電源装置を開発・製造してきており、そのノウハウを生かした。今後、一般家庭用電源を利用した充電器の開発も目指す。(00:55)