2009年6月17日9時3分
4月から肉の変わったカップヌードル |
具に貝柱が加わるシーフードヌードル=日清食品提供 |
具のミンチがチャーシューに変わったカップヌードル=日清食品提供 |
日清食品の「カップヌードル」が、発売38年で初めての「チェンジ」を遂げた。発売以来不変だった具のミンチ肉をチャーシューに切り替え、7月にはシリーズの「シーフードヌードル」に貝柱を加える。「時代とともにお客さんのハードルは高くなっている。ロングセラーも立ち止まってはいられない」(広報部)と決断した。
カップヌードルは4月から、従来の豚ミンチを一回り大きい1センチ四方の角切りチャーシューに。これまでの技術では厚さ4ミリが限界だったが、今年開発した新技術で1センチを可能にした。ミンチより歯ごたえがあり、かむと肉汁がしみ出すよう工夫した。名付けて「コロ・チャー」。
94、99年に具材を増量したが、ミンチ、エビ、卵、ネギという具の組み合わせを変えるのは初めて。価格は税別170円で据え置いており、今春からの小麦価格の値下がり分を消費者に還元する狙いもあるという。
第2弾は7月のシーフードヌードルのリニューアル。イカ、カニ風味のかまぼこ、卵、キャベツという従来の具はそのままで、縦半分に切った貝柱を4個程度加える。
カップヌードルは創業者の安藤百福氏が発明し、世界初のカップめんとして71年に発売された。シーフードヌードルは84年に売り出され、今年が25周年。シリーズで80カ国以上、計290億食を売り上げている。(石山英明)