坂田再起　世界への１勝…スーパーフライ級１０回戦

７回、全と激しく打ち合う坂田（右）。再起戦を判定勝利で飾った

　◆プロボクシング（１４日・後楽園ホール）　昨年大みそかに２回ＫＯ負けで５度目の防衛に失敗した前ＷＢＡ世界フライ級王者・坂田健史（２９）＝協栄＝が、スーパーフライ級１０回戦を行い、韓国フライ級王者・全鎮万（２９）＝韓国＝に３―０の判定勝ち。王座陥落以来、約半年ぶりとなる再起戦を飾った。坂田の戦績は３４勝（１５ＫＯ）５敗２分け。

　大みそかの悪夢を振り払うかのように、坂田は突進してくる全に連打を浴びせ続けた。接近戦では右ショートフックをカウンターで合わせ、離れては力強い左ジャブで全のまぶたを腫らした。タフな相手にＫＯこそ逃したが「半年前より今の方が強いと思っている。もう一度世界のベルトを巻きたい」。目指す場所に、揺らぎはない。

　今後はフライ、Ｓフライの２階級をにらみ、王座奪回を目指す。金平桂一郎会長は、ＷＢＡ・Ｓフライ級王者・名城信男（２７）＝六島＝、ＷＢＣフライ級王者・内藤大助（３４）＝宮田＝らの名を挙げ「恐れるものは何もない。王者がだれでもいきますよ」と世界へゴーサインを出した。