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【格闘技】武藤 三沢さんに哀悼の意 「夢の一騎打ちをどうする!」2009年6月16日 紙面から
全日本プロレスの武藤敬司(46)が15日、東京都内で会見し、13日に急死した三沢光晴さん(享年46)に「夢の戦いをどうするんだよ。一騎打ちどうするんだって!」と武藤流で哀悼の意を表した。 全日本の三沢と新日本の武藤。同い年の天才はデビュー当時から比較され、「夢の対決」としてファンから切望されてきた。「プロレスラーとして生まれた時から敵対して、比較されて、ライバル関係だった」武藤にとって、他団体のエース三沢さんは常に気になる存在。団体が変わり、ノアの三沢、全日本の武藤となった04年7月にタッグで初対決。いずれシングルマッチを実現させたかったのに、なぜ…。「夢の戦いをどうするんだよ。一騎打ちどうするんだって!」と言わずにはいられなかった。 長引くプロレス不況。今年3月には日本テレビがノアの地上波放送を打ち切った。同じ社長兼プロレスラーとして、苦悩と重圧は痛いほど理解している。 「プロレスラー三沢にかなう集客力、技量を持った人はいない。依存しなかったら(経営が)つらかったと思う。全日本も同じだけど…。そう言った意味では境遇が似ているし、同志。本当は、もっと腹割って、酒飲んで、未来語ったり、グチったりしたかった」と悔やみきれないようだった。 (森合正範)
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