2009年6月 9日 (火)

UP (2009)

 ピクサーの今年の話題作 UP を,早速坊と観てきた。

 UP (2009)

 良かった。 映画の序盤で,既に泣いた。

 お爺ちゃんが主人公の,実に素敵な作品だった。
 去年の WALL・E に続き,二年連続でこんな作品を作れるなんて,ピクサーは本当に大したもんだ。
 

 最愛の妻を失ったお爺ちゃんが,妻と二人でずっと夢見ていた南米のギニア高地へと旅立つ。
 たくさんの風船で家を吊って空を飛んで行くのだが,ひょんなことから中国系の少年ラッセルが道連れになり,ドタバタ冒険活劇となる。
 冒険に次ぐ冒険なのだけど,いつも空に浮かんだ家が大荷物で,それをエンヤコラと引っ張りながらの行動となる。 また,お爺ちゃんのシンプル・ライフ と,ラッセル少年の複雑な家庭事情との対比や,過去との決別,新しい未来への出発などが散りばめられているあたり,テーマはまさに 『人生』 そのものだろ う。 現代人が失いつつあるものを再認識させてくれるような作品だった。

 ドタバタ冒険活劇といっても決して安っぽいモノでなく,そのハラハラドキドキ感は一級品の面白さだった。


 今年はポニョがアメリカに上陸するけれど,それも楽しみだ。
 ただ,“PONYO” という言葉が,日本人が感じるところの 「ポニョッ」 としたニュアンスを英語圏の人間に与えるとは思えない。 そこらへんの違和感がどういうふうに作用するか,私もまだポニョを観たことがないのでわからない。
 『もののけ姫』 のときもそうだったけど,観る人に全く意味が伝わらないオリジナルのタイトルに固執するよりも,むしろ適切な英語に訳した方がいいんじゃないかという気もする。 『千と千尋』 がアメリカで大ヒットしたのも,タイトルを 『Spirited away』 に変えたおかげもあるんじゃなかろうか。


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2009年6月 5日 (金)

亀田兄弟の末っ子

 何かと話題の多い亀田兄弟だが,私は彼らは嫌いではない。
 こないだ興毅・大毅の両選手が試合をしたのを見たけど,決して悪くないどころか,かなりイイ線行っていると思った。 とくに長男の興毅選手は,またいつでもチャンピオンになれるだろう。
 そして三兄弟の末っ子の和毅 (ともき) 選手もいよいよ頭角をあらわしてきた。

 和毅選手は,顔写真をみたかぎりでは,三兄弟のなかで一番フツーそうな顔]をしていて, 『どうかな?』 となんとなく思っていたのだけど,フタをあけたらビックリだった。

 亀田和毅 vs. 雲林龍広

 まだこの一戦しか見てないのだけど,この和毅選手,かなりイイと思う。
 距離のとり方も,バランスも,ポジションのとり方も良かったし,何より相手がよく見えていた。 当てるタイミングと角度も実にいい。 
 相手の雲林選手も決して弱い選手ではないらしいが,ちょっとレベルの違いもあったように感じた。

 課題があるとしたら,接近戦だろうか。 
 後半,倒しに行こうとしたようで,強い一発を狙ってぐいぐい近づいていったようだったが,そこでちょっともたついた感じがしたし,大毅選手みたいにガードに頼って動きが止まってしまうシーンが見られた。  それでも,ガードを固めながら小さな真直ぐを内側からまとめて撃てていた点で,大毅選手よりもはるかにいい。 あと,実に多彩なボディーも魅力的だが,下ばかりかためて打ってばかりでなく,上下上下と織り交ぜた連打を要所で自在に打てるようになれば,もっと強くなるだろう。

 亀田和毅選手,遠からず世界チャンピオンになると思う。

 それから,この試合のラウンドガール (3R) がやたらボインちゃんで,すごく気になった。

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2009年6月 4日 (木)

ムラ社会における協調性

 人間集団の中で,いつもスタンスを変えることなく,思ったことを述べている人,仮に 『Aさん』 がいるとしよう。
 すると,Aさんに自分と反対意見を主張されたことで議論に耐えられず一人で怒ってヘソを曲げたり,あるいは 「あの人は不快」 だとか, 「嫌いだ」 と陰で言いだす人が必ず出てくる。 とにかくすぐ怒る,こちらが 『Bさん』。
 他の人たちは,穏便な空間に浸っていたい人たちであり,できれば集団の中でイザコザなど起こしたくない。 言葉を変えれば 『事なかれ主義』 な人たち である。 だから,というわけではないのだが,Bさんが何かに怒ったり,ヘソを曲げて駄々こねたりすれば,何はともあれBさんをなだめようとする。 そう していつのまにかBさんの意見が集団全体を代表する意見であるかのようになり,Bさんに嫌われたAさんの方が異端者として悪者にされていく。
 こうして当初は誰に対してもオープンに暖かく迎え入れていたグループが,ちょっと毛色の違う人が現れたことがキッカケとなって,徐々に排他的な集団へと 変貌してゆく。 そんなふうな光景を見ると,なんだかそれまで頑張って登り続けてきたものが,急に転がり落ちてゆくのを見てしまったようで,私はすごく悲 しい気持ちになる。

 極端な話,国も社会も,あるいはどんな人間集団においても,スタンダードというのはどんどんレベルの低い,より動物的な 方向へと滑り落ちていくようだ。 いくら人間が頑張って文明や文化というものをより高いところへ押し上げていっても,あるピークを境に全体の退行が始ま り,いつのまにか人々は自分の無智を誇り,逆に智恵ある人が嘲笑されるようになっていくような空気ができてゆく。 そこでは 「私は頭が悪いけど,だから イイ人♪」 などというような奇妙なリクツがまかり通ったりする。

 思うに 「協調性」 などというのは,じつにあやふやなものだ。
 自分と同じ種類の人間としか協調できないような人達が, 「協調性」 という言葉を実に独りよがりに解釈し,自分自身の心の柔軟性の欠落を 「相手の非 協調性」 などという虚構でもってすり替える。 そうやって異端者を集団から排斥していこうとする自称大人達。 それがムラ社会というものの本質なんじゃ なかろうか。

 職場や家庭で疲弊しただけの自称大人などというのは,その実子供以上にコドモなんじゃないかという気がしてならない。 社会の荒波にもまれたなどと自慢 げに言ったところで,中身はうんとコドモに退行していて,むしろ子供の方がずっとオトナだったりする。 単に心が硬くなっただけの狭量なだけの大人が,い かにもオトナ面して目上ぶって子供を育てているのかと思うと,なんだか空しさすら覚える。 

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2009年6月 2日 (火)

TYSON (2009)

 元世界統一ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンの半生をつづったドキュメンタリー映画。
 これはボクシング映画ではない。
 人の世の頂点とどん底を体験してきた希少な人物のモノローグである。
 あのタイソン氏の顔を,こんなに間近でじっくりと眺められるだけでも貴重な体験だった。
 とにかく凄い顔だったけど,とても悲しみに満ちたような目をしていた。
 語りながら何度も目に涙をたたえ,言葉を詰まらせていた。
 
 TYSON

 誰からも愛されずに育った少年時代。 誰も信じられなかったという。
 そんな野良猫のような少年タイソンに,初めて人間の心の絆というものの素晴らしさを教えてくれたのが,ボクシングの恩師カス・ダマトだった。
 師の教えどおり動き,そして結果を出す。 それが少年タイソンの生き甲斐になった。
 
 だけど,カス・ダマトが亡くなって,またタイソンは一人ぼっちになってしまう。
 そして世界チャンピオンになり,世界一強い男として賞される。
 だけど,いつも心は空虚で,愛を求めていた。
 チャンピオンの周りに集まってくるのは,カネ目当ての人たちばかり。
 『まるで沢山のヒルに体中から血を吸われているようだった』 と語る。
 また人が信じられなくなってゆく。

 もし私が画家で,タイソン氏の抽象画を描くとしたら,体の真ん中に大きな穴のあいた人を描く。
 タイソン氏は,自分の中の巨大な空虚を指差して泣いている。
 『誰かこの穴を満たしてくれ』 『どうやったら満たせるのか教えてくれ』
 
 タイソン氏は,自分は尋常でない性欲をもつ,と自認していた。
 Sex, sex, sex...
 それは巨大な空虚を満たす愛情への渇望の表れなのだろう。
 最初の結婚相手はあまりいい人ではなかった。 二度目の相手は本当にオトナな自立した女性だったけど,結局続かなかった。
 それでもタイソン氏には,子供が6人もいる。
 まだ二歳ぐらいの娘とボクシングごっこをしてノックアウトされ,床に大の字で娘が数えるカウント10を本当に嬉しそう聞いていた。 
 自分の子供が大きくなってゆく姿を見たい,それが今の生き甲斐だと。

 タイソン氏は,自分が40歳まで生きれるなんて思ってもみなかったという。
 長生きなんてしたくもなかった,だけど,これからはもっと生きてみたいと思うようになった,子供達が今の自分の誇りであり,いつか自分の孫が見れたら最高だね,と目を輝かせて語っていた。

 What’s behind me is history, what’s ahead of me is a mystery.
 (過ぎたことは過ぎたことだし,これから何が起こるかはミステリーさ)

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2009年5月28日 (木)

恐怖感を煽られ自分の無知を正当化したがる人々

 どこの国でもそうだけど,物事に無知な人間ほど,煽られやすい。
 煽られれば,自分の無知はそっちのけで,恐怖心でもって何事も正当化したがる。

 他でもない,あの馬鹿馬鹿しい水際対策のことだ。
 本当に危険な病原体が入ってくるのであれば,空港で水際対策をする意味もあるだろう。
 しかし,仮にそうであったとしても,実際に今回空港で実施していた検査というのは,感染者を検出するということにおいては全く無意味な,ただの格好だけのモノだ。 あんなの,ちょっと考えれば誰だって無意味だとわかることなのに,それでも懲りずに続行していた。 つまり専門家の意見というのが全く上に伝達されておらず,公までがマスコミに踊らされていたわけだ。 空港とかで検疫に携わっていた人たちは専門家だ。 『こんなことやっても全く意味が無いのに・・・』 と心の中でわかっていたハズだ。  それでも上の方が  「やれ」  といえば,やらなくちゃならない,この馬鹿馬鹿しさはどうだろう。

 「機内検疫はパフォーマンス」検疫官、参院予算委で批判
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090528-00000503-yom-pol

 そして,あんなことをやってて,それで入念な対策を講じた気でいる日本政府というのは,真剣になって雨乞い師にオマジナイさせている未開人と大差ない。

 今後の危機管理の予行練習だ,なんて言うが,あれでは全く予行練習にも何にもなってない。

 一般の人は,マスクしてそれで感染を予防した気でいられるのであれば,それも案外別な意味で効果があるのかもしれない。
 病は気からというし。 

 あのパフォーマンスのおかげで 『政府は一生懸命対応したんだ』 という印象が日本に住む大多数の無知な人々に与えられたのなら,それはそれで良かったのかもしれない。 でも,国家の対応というものが馬鹿を基準にして行われるというのは,先進国と呼ぶにはあまりにカッコ悪すぎだし,見ていて情けなくなってくる。 また,そうういう自己満足とい うか自国内満足による安心感があるのだとしたら,外から客観的に見ると甚だ奇観だ。 きっと国家と宗教はすごく似たものなのだろう。  べつに宗教に入るのは個人の自由だけど,いかにもアタマの悪そうなのは私は御免だ。

 インフルよりもエンガチョにされるのが恐い日本人
 国家あげてのエンガチョごっこ
 まったく馬鹿馬鹿しい新型インフル報道
 だから豚インフルの何が怖いのさ?
 デッチアゲくさい豚インフル騒動

 

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2009年5月24日 (日)

新チャンピオン★ リョート町田!

 無敗同士の対決
 リョート町田が,ラシャド・エヴァンスに勝利した。
 それも堂々ノックアウト!
 あの慎重なラシャドが捕まり,失神KO!
 凄かった!

 Machida vs. Evans

 エヴァンスはいつもどおり下がり,リョートが終始プレッシャーを与えて続けていた。
 リョートは空手のようなスタイル。 大きくリーンバックして,まるでムエタイのようだった。
 UFC で,こんなスタイルというか試合はこびは初めてみた。
 キックを多用していたのがよかった。 なるほどラシャドのような足のある選手にはこれしかないだろう。
 まるでK-1の試合のようだけど,組み合っても,リョートが圧倒していた。
 時折サウスポーにスイッチしたりと,先手先手と変化していた。
 リョートはかなりラシャドのことを研究していた様子が伺える。

 そして,今回もリョートが激しく “気” を発して,ラシャドを萎縮させていたように思う。

 決め手はやはりカウンターだった。
 ラシャドの豪快なカウンターとは対照的に,入ってくるところに,ちょん,ちょん,と小さく当てたのが実に絶妙で,よく効いた。  
 『勝敗を決するは大技でなく,小技よ!』 と空手戦争で大神達也が言っていたとおり。
 しかも凄いことに,スローで見るとリョートは撃った瞬間,相手のパンチをしっかり見きわめており,意識して紙一重でかわしているのだ。 気功の達人が,相手が動こうとするのを事前に制してしまう,というパフォーマンスをみせたりするけれど,リョートのカウンターもそれに近い。 まるで相手が出てくるのを察して撃っているかのようだ。

 そしてリョートが一気に攻めこみ,試合を決めた。
 実に正確な連打で,最後の左で,あのラシャドが失神してしまう。

 そしていつもどおり,リョートは試合後すぐに何かを着る。
 体をすごく大事にしているのがうかがえる。

 いやすごかった。
 久しぶりに鳥肌の立つ試合だった。
 さて,リョート町田,これからどれだけ防衛してくれるのか楽しみだ。

 Felicitações, campeão novo!!!

 新王者リョート・マチダ誕生、吉田はUFC2勝目をゲット=UFC98
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090524-00000018-spnavi-fight

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2009年5月22日 (金)

Lyoto vs. Rashad

 あのリョート町田が,ラシャド・エヴァンスがもつタイトルに挑戦する。
 ぜひリョートに勝ってもらいたいところだ。

 エヴァンスも町田も,どちらも距離をとって闘う選手だ。
 判定になる可能性がある。

 一発は,エヴァンスの方が強そうだ。
 組み合えば,下半身の安定した町田がそこから有利な展開にもっていけるかもしれない。
 毎回のことだけど,やってみたければわからない。

 リョート町田には,相手を萎縮させる独特な “気” のようなものがあるようだ。
 それでエヴァンスが萎縮すれば,町田が勝つだろうし,逆にエヴァンスの一発が当たれば,エヴァンスが勝つ。
 予想にもなんにもなってないけど。
 とにかく楽しみな一戦だ。

 

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2009年5月21日 (木)

インフルよりもエンガチョにされるのが恐い日本人

 インフルエンザの予防のタメだ,と自分や他人に言い聞かせてマスクしてる。
 でも本当は病気よりも,むしろ新型インフルに感染したことで国家社会レベルでエンガチョにされてしまうのが恐いからだろう。 日本とはそういう国だ。 

 インフルなんて放っておいたっていずれ収束するんだから,くだらんことで集団ヒステリー起こしてないで,もっと有意義なことしろよ。 格好悪りいなあ,まったく。

 空港での子供だまし検疫 『水際対策』 だなんて言って,素人が見ても噴飯モノなカッコだけの対策してみせて。 こんどは一転して 『弱毒性だから落ち着いて,レイセイに~っ』 だなんて,ちょっとアタマ悪すぎだ。 『発症者をみつけるだけの検疫なんて全く無意味』 って指摘されたのも,もういいかげん昔のことなのに。
 公が馬鹿だと,一番困るのは庶民だ。

 強毒性になる,なる,なんて今更,というか,いまだに怯えている人がまだ大勢いるみたいだけど,突然変異して危険なものに変わる可能性がある病原体なんて,べつに新型のインフルエンザ・ウィルスに限ったことでなく他のウィルスでも細菌でもいくらでもあるわけで,そんなのは別に豚インフルが出た今になって始まったことじゃない。 それを,今回,マスコミにちょっとふき込まれ煽られただけで,もう,ワカッタよな顔して目の色変えてぎゃあぎゃあ騒いでる。 カッコ悪いにも程がある。

 つき詰めていけば結局は憶測にたどり着くような悲観ニュースばっかり嬉しげに聴いてないで,もっと真正面から立ち向かわなくてはならない重要な問題が他に沢山あるでしょう。 ちゃんと正面を見ろよ。

 本当の問題点から目をそらすな,日本人。 

 八王子と川崎の2人「国内での人・人感染ではない」…厚労相
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090521-00000329-yom-soci

 きっとアメリカの製薬関連企業は,これで日本人をカモに一儲けできるなあ,ぐらいに思ってるんじゃなかろうか。

 

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国家あげてのエンガチョごっこ

 不運にも新型インフルに感染してしまった学生のいる学校の校長先生が謝罪していた。
 まったく馬鹿馬鹿しくて,言葉にならない。

 模擬国連に出た生徒達は,広い世界を見て,そして今回の日本の馬鹿騒ぎっぷりをみて,つくづく日本という国がよくわかったんじゃなかろうか。

 私も,日本は,もうちょっとマシな国だと思っていた。

 海外で誰かがインフルエンザにかかってくることなんて日常茶飯事だろうに。
 毎年毎年,いろんな時期に風邪やインフルエンザが流行るけど,どれもみんな海外から誰かが持ちこんできたものに変わりはない。 それが国内で流行れば,どんな風邪にしたってインフルにしたって,不幸にも亡くなってしまう事例だって必ずあるだろう。
 それらのことはべつになんとも思わず受け入れていたのに,今回,たまたま新型だっていうだけで国をあげて馬鹿さわぎしてる。
 新型だろうが,従来型だろうが,今の時期に流行れば,去年のワクチンが効かないのは一緒だ。
 それに,この時期インフルエンザにかかる人なんていくらでもいるし,べつに珍しいことでもなんでもない。
 騒ごうが騒ぐまいが感染が拡大してることには変わりなく,マスクなんてしなくったって例年どおりほとんどの人は感染なんてしないだろうし,いずれ収束することは,目に見えてる。
 感染の拡大を防ごうが防ぐまいが,新型インフルはいずれ変異する。  こんなことは,わかりきっている。

 要するに,これはリクツでなくて,感情なんだろう。
 日本人にしかわからない,エンガチョエンガチョ言って騒ぐアレだ。
 国家あげてエンガチョごっこやってればいいと思う。
 それで日本人の対応が一番適切であると,誰もが信じて疑わす,それで国民が自国を誇りに思えるのなら,それでいいんだろうけれど。

 インフルなんていずれ治るけど,日本経済の方がよっぽど不治の病なんじゃねえの?
 今の時期のインフルエンザなんて,いくら騒ごうが騒ぐまいが,結果は大して変わらない。 そんな全くどうでもいいようなことで国家をあげてオロオロしている暇があったら,国民も政府ももっと別のことを心配すべきじゃないのだろうか。

 それとも,国家をあげて,本当に心配なことから目をそむけたいだけなんだろうか?

 申し訳ない…生徒感染で洗足学園校長が会見
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090521-00000513-san-soci

 

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2009年5月18日 (月)

まったく馬鹿馬鹿しい新型インフル報道

 この話題に関するブログ  に一度載ったのに削除されたので,また投稿してやろう。
 これぞまさしく偏向報道以外の何物でもない。

 感染者が増えてるなんていって,またマスコミどころか公までが馬鹿騒ぎしてるけど,こうなるのがあらかじめ予測できてなかったわけがないだろう。 本気で驚いているんだろうか。 まさか。

 あの空港での馬鹿みたいにオオゲサな検疫だの,子供だまし検疫フローチャートなんてのでもって 『水際対策』 なんて言ってたけど,そんなの全くもって無意味だってことぐらい,誰だって少し考えればわかることだろうに。
 感染症には潜伏期があることぐらい,べつに専門家でなくたって常識だと思うのだけど。 
 だからってべつにどうってことはない。 どうでもいいけど,読んでいるとなんだかムカムカしてくる。
 私と同じような考えの人なんて,いくらでもいるはずなのに,どうしてそういう人達の声がマスコミや公から聞えてこないんだか不思議でしょうがない。


 不運にも発症しちゃった人は,本当にかわいそうだ。
 大した病状でもないのにオオゲサに騒がれて,差別的な待遇や発言をうけたりしている。
 普通の季節性インフルで死亡するのはどうでもよくて,新型インフルならば感染しただけで大問題?
 まったく馬鹿げてる。 大衆の恐怖なんてのは,いつもデッチアゲによる虚構だ。

 煽るほうも煽るほうなら,煽られる方も煽られる方だと思う。
 目に見えないものを怖れさせて,マスクしてなきゃ非国民みたいな風潮を作り出して,一体何がしたいんだろう。
 あんなでっかいマスクなんてしてたって,感染するときは感染するさね。
 あー,馬鹿馬鹿しい。

 これじゃあ,ちょっと急な用事で日本に帰りたくても,ちょっと風邪気味なぐらいで監禁されるかと思うと,帰るに帰れない。 まったく困った国だ。 

 新型インフル 近づく「感染拡大期」 検疫から地域医療にシフト
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000074-san-soci

 

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2009年5月 6日 (水)

モテナイ王国・ニッポン

 『美少女図鑑』 とかいうのがあるらしい。

 誌面に載る女の子にとっては,撮影されたりして気分はいいだろうし,名誉なことかもしれないが,しかし,こんな冊子買って喜んで見てる男の気が知れない。

 美少女が見たけりゃ,外にでてベンチにでも座って人間観察でもしてればいい。 可愛い子なんていくらでもいる。  じろじろ見て変なオッサンに思 われるかもしれないけど,見知らぬ女の子を見たいがためにこんな冊子を入手して一人で一方的に眺めて喜んでる方がよっぽど人間として奇形だろう。 マンションの一室に美少女人形を集めて真剣に恋してるような変態と大差ない。
 しかも,こんな冊子が堂々と世に出回り,しっかり需要があるなんて,この国の男子はどうかしてる。

 いや,モテないのはべつに男子ばかりではない。 むしろモテない女性の方がどんどん増えつつあるように思える。
 ちっともモテない原因 が,自分の屈折した性格に起因してることに気がつかないか,あるいは気がついていても認めようとせず,それを自分の顔や容姿の所為にしたがる。 そして周りの男は変なのばっかりだ,みたいなスジ違いなことばかり言う。 いい男だって日本には沢山いるさね。 単に自分がそういうのに相手にされてないだけだ。

 社会が,異性の近づき方も知らないようなモテナイ君,あるいはモテナイちゃんばっかり量産して,そしてそんなのが当たり前のような世の中になってったら,もはや日本に将来は無い。

 美少女図鑑が大人気 群馬でFペーパー発行 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090505-00000541-san-soci

 

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2009年5月 5日 (火)

情報と偏見

 グーグルは詳細な情報や地図の他にグーグル・アースだとかストリートビューだとか,いろいろ画期的な情報提供をしてくれるけど,話題の多い反面,問題も多い。 昔の地図も見れたりするらしいのだけど,そしたらまた予期せぬ問題に直面したんだそうだ。 それは日本の被差別部落の問題だそうな。 江戸時代の地図とかには,そういうのが明瞭に示されているんだそうな。


 こういうことが問題視されてしまうこと自体,まだまだ偏見が根強いという実態を示しているわけであり,残念だ。

 たとえばアメリカの南部では,メキシコから移民してきた人のことを 『メキシカン』 と呼んではいけないという,奇妙な暗黙の了解がある。 『スペイン系の人』 と呼ばないと,失礼にあたるんだそうな。 映画 Babel でも,ガエル・ガルシア・ベルナル扮するメキシカン男が,白人の子供らをメキシコにつれて行くときに 『メキシコには,メキシカンがいっぱいいるぞ~♪』 と言って,おどけてみせていた。 
 メキシコ人がメキシコ人と呼ばれるのを嫌がったり,あるいは周囲が勝手に変な気を遣ったりしている。 こういう感覚は実際にアメリカ南部で生活してみな いことにはわからないと思うけど,自分がどこから来た人間なのかを隠さなくてはならないというのは,とても悲しいことだと思う。

 だからといって,よくアメリカが人種差別の国だという人がいるけれど,私はそれは大きな間違いだと思っている。
 差別というのは人間なら誰もが多かれ少なかれ抱くものであり,それはアメリカに限ったことでなく世界中のどこにでもあるものだと思う。 単にアメリカが そういう社会問題があるということを覆い隠さずに開示してしまっているだけだ。 またそういう問題に対して目をそらさずに直視し, “ドロドロとした差別感情は悪である” というリクツを公において徹底しているのも,世界でおそらくアメリカ・カナダあたりがダントツに一番なのではあるまいか。
 人種問題すら体験したことのない日本の人が,アメリカの人種問題についてワカッタふうな批判をしたり揶揄しているのを時々みかける。 あるいはちょっと外国に出た日本人が,自分個人の海外での社交能力の欠落を 『白人至上主義』 の所為だと決めつけたり,あるいは 『アジア人に対する人種差別によるものだ』 などと言い出したり。 これらはある意味とても恥ずかしく滑稽な話だと思う。
 

 特定の人間集団に対する偏見というものは,その地域や国,文化で暮らす人々のことをひとくくりにして考えることから始まる。
 日本の多くの人が,特定の外国人に対して,たとえば中国人や北朝鮮人,韓国人,あるいはアメリカ人に対して,ある種のイメージというものを抱いている。  そこには多少の悪意が込められている場合もあるのだけど,ほとんどの場合何の悪気も無い。 極端な話そういう悪気の無いイメージを抱くことから,偏見と いう種がココロの中で芽生えるように思う。 その人個人を見る前に,その人の背景の方に目が行き,それによって相手の印象が左右されてしまったりするから だ。
 逆に,いかに 『日本人』 というものがひとくくりに認識されているかを,海外にでると実感できる。 『おれは日本人だけど,そういうタイプの日本人ではない』 という反発心は,海外で暮らしたことのある人ならば誰しも抱いたことがあるだろう。

 個人はともかく,日本という国が海外でどう見られているかなんて気にしたってしょうがないことだ。 海外に流出したノーベル賞受賞者にまた日本国籍を与えて日本人のアタマの良さを世界に自慢しよう,なんていう馬鹿げたことはやめた方がいい。
 日本人は日本人の倫理で恥ずかしくないことをやっていればよいと思う。
 だけど,アタマの悪そうなマスコミ報道を鵜呑みにして,近隣の諸外国や外国人に対してくだらぬ偏見を抱くのは,すごく格好悪いことなのでやめるべきだと思う。


 

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2009年5月 2日 (土)

新型インフルという虚構

 今やコンピューターウィルスが出回ってしまったことで,ウィルス駆除ソフト無しではパソコンが使えない状況にある。
 誰がウィルスを作ってバラ撒いているのか知らないが,このイタチごっこが続くかぎりウィルス駆除ソフト会社はいくらでも儲かるしくみになっている

 いずれ,コンピューターだけでなく人間もそうなるのだろう。
 医療関係会社だか医療機関が意図的に新種のウィルスを世界のあちこちにばら撒いておいて,一方で大衆の恐怖感を煽り,ワクチンだとか特効薬を作って,それに完全に依存させ,大きく儲ける,という奇妙な市場が出来上がるようだ。
 つまり,人間もパソコンと同じように “アンチ・ウィルス” がないと生きてゆけなくなる

 そのうちきっと, 『メキシコのどこかで何者かが新型インフルエンザ・ウィルスをばら撒いたんじゃないか』 などと言い出す人が出てくると思う。
 丁度, 『9・11やアル・カイーダが,ジツはアメリカの陰謀だった』 と言うのと同じような感じで。 
 でも,この陰謀説は,突飛なようでいて,実に説得力があったりする。

 バイオの軍事利用なんてもう時代遅れだ。
 人を大勢殺したり,戦争に勝ったところで,ちっとも儲からないということをアメリカは学んだのだろう。
 それよりもこうやって大衆の恐怖感を煽った方が,はるかにカネになる。
 これからのカネ儲けは軍事や土地や金融などでなく,健康,病気,感染症に対する人々の不安と恐怖をを食い物にした方面に集中するのだろう。
 愚民を脅すだけで自然にカネが集まるという,実にマージンの高い産業になる。

 新型インフルの感染否定=米国から帰国の男性-名古屋
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090501-00000233-jij-soci

 

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2009年5月 1日 (金)

だから豚インフルの何が怖いのさ?

 豚インフルに関して,公とマスコミが一丸となってインフルインフル言っている。
 まるでウィルスを国内に入れないことに国家の威信をかけているかのようだ。

 何をそんなに怯えているのだろう。
 この新型インフルエンザを発症したら,皆が死ぬとでも思っているんだろうか。
 この新型の風邪による致死率なんて,悪いけど,すごく低い。
 それにマスク着用なんて,あんなのオマジナイにすぎない。
 素手で生活しているかぎり,伝染るときは,伝染る。

 こんなのに比べたら,毎年ごくふつう流行る風邪やらインフルエンザの方が怖いと思うし,それ以上に交通事故の方がはるかに怖い。
 この風邪でメキシコでは100人以上死んだというけど,メキシコでの麻薬抗争で殺したり殺されたりした人の数にくらべたら実にわずかなものだ。
 そもそも,この新型インフルで死んだかどうかキチンと確認された正確な数値というのは,まだよくわかってもいない。
 ようするに,この風邪に関する報道のほとんどがデマ情報である。
 国家をあげて,そんな情報を真に受けてる

 ワクチン,ワクチンって,まるで特効薬みたいに言っているど,ワクチンが効くのは人間に免疫があるからだ。 
 わざわざカネと時間かけて大量にワクチンなんて作らせなくても,毒性が弱い感染しておけばそれが自然のワクチンになる。

 豚肉食べて伝染るようなものではない。
 日本の養豚場の豚が似たようなウィルスに感染して人間に伝染させる確率なんて,ものすごく低いと思う。
 ボクシングの亀田選手が 『豚肉には気をつけなあかん』 と言ったらしい。 彼みたいなボクシング一筋で他は何も知らないような人物の発言なら,頷ける。 だけど,中東のどこかの国では,養豚場の豚を皆殺しにしたという話だ。
 国家の中枢のアタマが亀田選手並では,困る。

 なんか変だよ,世の中。

 

新型インフル拡大 加独韓などで2次感染
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090501-00000640-san-int

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2009年4月28日 (火)

デッチアゲくさい豚インフル騒動

 メキシコで死者が百人以上でているらしい。
 少し前にメキシコで豚インフルエンザの死者が出たという報道があったことを覚えているし,新種のインフルエンザが流行っていることは事実のようだ。 だけど,メキシコ政府の対策もずさんで,かなりの部分で人災ともいえるのではないかという気がする。

 100人を超える死者のうち,一体どれだけが本当に豚インフルが死因なのかという点について,あちこち調べてみるに,実はよくわかってすらいない。 本当は全く大したことない病原体なのかもしれず,それすらよく判ってもいないうちから,日本では 「こわいこわい」 といって,まるでお祭りのように国を挙げて騒いでいる。
 この調子だと,じきに豚肉の販売や調理を自粛したり,あるいは豚肉を捨てたりする馬鹿が出てくるだろう。

 日本は,経済だけでなく,政治も極めて不景気だ。
 こういうご時勢での国やマスコミというのは,とにかく何でもいいから大衆の危機感を煽る話題というものを渇望するものらしい。 豚インフルのおかげで,国民の注意をヨソにそらせ,政府の支持率を高められれば,それでヨシなのかもしれないけれど,なんだか実に馬鹿馬鹿しい話でもある。

 <豚インフル>対策に与謝野担当相「人もお金も惜しみなく」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090428-00000020-mai-pol

 

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