2009.06.16 Web posted at:  21:11  JST Updated - CNN
ワールド

選挙監督組織が再集計に合意、改革派反発のイラン大統領選

写真
12日のイラン大統領選で一票を投じるアフマディネジャド大統領

テヘラン(CNN) 12日投票の大統領選の開票結果に反発する改革派の街頭デモなどが連日発生、緊張が高まるイラン情勢で、選挙を監督する「護憲評議会」当局者は16日、選挙の再集計を実施することに合意した。政府系のプレスTVが伝えた。

選挙では、保守強硬派の現職、アフマディネジャド大統領が「圧勝」した結果に対し、改革派候補だったムサビ元首相や支持者らは不正があったとして大規模集会などを開いている。両派間の衝突も伝えられ、同テレビは16日、首都テヘラン市内中心部で軍拠点を襲撃した改革派の支持者7人が殺害されたと伝えた、改革派の集会参加者らの拘束も多発しているとされる。

護憲評議会は、これらの情勢を踏まえ、再集計に合意することで事態の沈静化を図る考えとみられる。ムサビ氏は最終開票結果の発表後、最高指導者のハメネイ師と面会、選挙に関する疑問点を質し、再集計を要請したとみられている。ムサビ氏陣営は、開票前の集会動員数などを踏まえ、「惨敗」の結果に疑心を募らせている。

ただ、再集計でもアフマディネジャド氏勝利が覆る可能性は少ないとみられる。アフマディネジャド氏の再選は、小規模都市や地方部での圧倒的な支持が勝因との見方も強まっている。また、ハメネイ師は、選挙戦でアフマディネジャド氏寄りの見解を示唆していた。

一方、改革派ハタミ前大統領の最側近、アブタヒ元副大統領が16日早朝、当局に拘束されたことが分かった。元副大統領のウェブサイトが伝えた。拘束の理由は不明。同氏は選挙戦で、改革派候補キャルビ師(元国会議長)を支持していた。

その他のCNNサイト

関連リンク

cnnmoney.com
US発ビジネス、フィナンシャル、個人向け経済ニュース
sl.com
米誌「スポーツ・イラストレイテッド」によるスポーツニュースとスコア情報
asahi.com
朝日新聞社のニュース、総合情報サイト

English ExpressTIME