ペルー人女性の定住資格を得るため婚姻関係にない日本人男性に子どもを認知させたとして、県警国際捜査課は15日、伊勢市朝熊町、暴力団幹部、川瀬勝也容疑者(43)ら日本人3人と、鈴鹿市安塚町、無職、クアルタラ・トレス・ザレラ・イスメナ容疑者(36)らペルー人2人、自称ボリビア人1人の計6人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕したと発表した。
同課の調べに、クアルタラ容疑者は「ペルー人女性から得た報酬15万円のうち7万円を川瀬容疑者に渡した」と話しているといい、クアルタラ容疑者が川瀬容疑者らに、ほかに十数件の偽装認知を仲介したとみている。同課は、仲介報酬の一部が暴力団の資金源になっていた可能性があるとみて調べている。
容疑は、6人は共謀して06年7月6日と同年11月8日、ペルー人女性と自称ボリビア人男性の間に生まれた子どもについて、日本人男性との子などと虚偽の認知届と出生届を鈴鹿市に提出し、子どもに日本国籍を取得させ、日本人男性の戸籍に記録させたとされる。【福泉亮】
〔三重版〕
毎日新聞 2009年6月16日 地方版