August 23, 2005
長文です。
明日２４日にあるDVD２枚組が発売されます。２０年前のライブ映像です。
そのDVDはメインヴォーカルが違うAPRIL BANDの約２年間です。
しかしそのヴォーカルは、若くして逝き今はもうこの世の人ではありません。
人は彼を未だに忘れる事無く毎年命日近くなると特集が組まれ放送されます。
彼との付き合いは家のカミサンとの付き合いに丁度重なっている、彼女を紹介してくれた仙台のバンドの元僕らのバンドのドラマーの所属する音楽事務所からあるアーティストのサポートをお願い出来ないかってオファーが入り、カミサンの同級生の担当と社長に会いに行く。
青山にあった事務所で音を聞かされビックリする。
１７才だと云う彼の歌詞を聞いて、会ってみたいと思う。
音も好みだったのだがその歌詞は、軋むベッドの上で悲しみを持ち寄り、きつーく身体抱き締めあえば、、、って高校生が書く？
天才なのか変人なのか？とにかくバンドには良いアレンジで唄が旨いやつのバンド手伝わないか？ってメンバー分貰ったテープを渡す。
やはり、メインヴォーカルだけ気が乗らないらしい。
それはそうだ。分かっている。でも、僕はヤリタイ。こんなやつと演ってみたいって思っていて、初めて自分のバンドを後ろに感じてしまった。
どうにかバンドの了承を貰い、僕らのステージを見に彼は横浜の駅近くの会館迄見に来た。
黒いロングコートにサングラス神経質そうに見えた。
そのステージは何かのイベントで僕らは一応プロとしてゲスト扱いの緩い感じのものだったように記憶している。
演奏が終って彼と少しだけ話しをした。
気に入っているのか？いないのか？分からない。
でも目を泳がせながら紳士でした。
後日君らでやるって決めたと事務所からの連絡が入る。
秋だったと思う。
それから冬の季節リハーサルをかなりの回数こなす事になるが２回目か３回目のリハの後、僕は事務所に呼ばれる。
大体の見当は付いていた。
やはりその通りで徹夜らしくボーっとしながら言いづらそうに彼は、メインヴォーカルに辞めて欲しいと伝える。
陰と陽では無いにしろ相容れない事は分かっていた。
ここからはもうAPRIL BANDではない、彼のバンドだって自分に言い聞かせてヴォーカルのやつに伝える。
そいつと僕は小学生の時からの知り合いで高校からバンドを始めている仲なので、本人もいたって冷静にかつ本当はつまらなかったのは百も承知だったので。
彼は、バンドの経験がほとんど無かったのか？リハでは信じられない質問が色々あったが、当時はCD等無くレコードに納められ納得していないリアレンジに時間を費やす。
でも彼はブルーススクリングスティーンが大好きで、そっちの方向に必ずトライするが、楽曲が違うので無理があるのを納得する迄、何故同じにならないんだろうと悩み続けていた。
そして翌年の３月に何度かのシークレットの度胸付けライブをして、高校を中退してしまった彼の学校の卒業式の日にぶつけて新宿の今はもう無いライブハウスで初ライブを行う。
誕生月の１１月にデビューした無名の新人のライブは人が入り切れない伝説のライブとなった。
緊張と思い入れの為か４０度の熱を出した彼は、本番前に何処かに消えて心配をさせる。
僕らと違う次元にいたのだろう彼は、ステージで初めて吠えた。
バンドの僕らも初めてそれを見た。
ビックリした。しかし客は真剣に見ている。これが尾崎豊と言う人間だった。
はじめのライブハウスツアーが終った次のツアーのリハ中に彼は、このバンドをパーマネントにしたいから名前を付けたんだって笑って言った。そして僕らは尾崎豊＆Heart Of Klaxonとなった。
このDVDは１０代のライブを１０万人の署名がかつてあって熱望されて忘れた頃の発売になったのらしいけれども、僕らの歴史そして、１枚目のDVDは僕がミュージシャン生活にピリオドをつけた大阪球場で締められている。
尾崎との思いでは書き切れないのでまたの機会にでも、この辺にしておきます。
カミサンは最初のルイードのライブと最後の大阪球場だけ見せた。そして結婚した。
何もやる事が決まっていない僕のプロポーズを受けてくれた。
尾崎も祝福に二次会に出席して朝迄盛上がったね。
そして今また、人生の転換期を向かえようとしています。
尾崎よ、天国でも吠えているのか？
君の知らない世代が君を聞いているんだぞ！この幸せもの！
本当は違う事を書くつもりだったのですが、今息子にも恵まれ生
きていられる事に感謝します。
Comments
アン:
こんにちは、mixiへのメッセージありがと
うございました。
僕自身、尾崎さんは生で見たことが無い世
代です。でも、僕は彼の歌が好きです。
今回この日記を読んで、鳥肌が立ちました。
又来ます。
うございました。
僕自身、尾崎さんは生で見たことが無い世
代です。でも、僕は彼の歌が好きです。
今回この日記を読んで、鳥肌が立ちました。
又来ます。
(August 23, 2005 18:51:30)
inoueggs:
２０年も経っている事自体、自分自身驚きです。
世代が変わるのも当たり前ですよね。
そしてリアルタイムではない次の世代の人達が、今聞いて感動している状況を知り、音楽が持っているPOWERは理屈ではなく伝わる証拠って思いました。
精神世界がどうのこうのと言うつもりは全くありません。
ただ、こんな幸せものと一緒にいれた事と本当にやりたい事や感じる事って世代を超越するって事伝播文化として感謝する意味で書きました。
そして今年僕らはバンドで２回遊びました。
南部好きのおバカバンドが３０年経っても集れる事の幸せを感じています。
HAVE FUN!!
世代が変わるのも当たり前ですよね。
そしてリアルタイムではない次の世代の人達が、今聞いて感動している状況を知り、音楽が持っているPOWERは理屈ではなく伝わる証拠って思いました。
精神世界がどうのこうのと言うつもりは全くありません。
ただ、こんな幸せものと一緒にいれた事と本当にやりたい事や感じる事って世代を超越するって事伝播文化として感謝する意味で書きました。
そして今年僕らはバンドで２回遊びました。
南部好きのおバカバンドが３０年経っても集れる事の幸せを感じています。
HAVE FUN!!
(August 24, 2005 01:30:05)