髪をブルーに染める・・について
美容関連 (2009年03月30日UP!)
先日、「パッと見てブルーと分かる色にしたいのですが出来ますか?」と言うお問い合わせがありました。
「申し訳ございませんが、させて頂いておりません。」とお断りさせて頂いた理由をちょっと説明させていただきます。
BINが使っているヘアカラー剤はのブルーは、他のどこのヘアカラーのブルーよりきれいではないか?と思います。
ヘアカラー剤には何の問題もありません。
問題は、ブルーという色なんです。
人によって認識の違う曖昧な「色」の概念で、「パッと見てブルー」は、どこまでブルーだと認識するか?にかなりの幅があります。
髪の毛の色を抜いていくと、黒→茶色→オレンジ系→イエロー系→ペールイエローになります。
私の感覚では、「茶色・オレンジ系」にブルーを入れると、「光に当てたとき、ブルーっぽい」程度。
イエロー系以上まで色素を抜いてはじめて「パッと見てブルー」に近づくんです。
理由ですが、オレンジは、分解するとイエローとレッドです。
そこにブルーを入れると、3原色(赤・黄・青)を混ぜるので、まず「黒」が出来ます。
ベースが黒になりますので、ブルーの色味が強くても、光に当たって何とかブルー?程度なんですね。
赤味が消えたイエローにブルーを入れると、グリーンが出来ますが、グリーンに合わせたレッドで、グリーンを消してグレイにします。
グレイ+ブルーで、濁った(暗目の)ブルーが出来ます。
要するに色を抜けば抜くほど、ブルーが明るく、ハッキリしてきます。
お問い合わせの方がどのレベルのブルーが良かったのかは不明ですし、髪の現状が分からない為、施術内容を正確書けませんが、
場合によっては2度のブリーチ、もしくは髪を染めていらっしゃる場合、脱染剤を使いますが、どうしても赤味が残りますので、2度、3度脱染剤を使用し脱色しなければいけない可能性もあります。
さらに、もし新生毛が数センチ伸びており、途中~毛先まで一旦暗く染めてしまったりしていると、自分の本来の髪と、染めた髪が混在しており、見た目は変わりませんが脱染剤を使えば、残る色が違ってきますので、同じ色に脱色する事はほぼ不可能(暗く染めた髪は赤味が残りやすい)です。
ベースが違えば、その上に染めた髪の仕上がりも変わってきます。
なので必要な脱色を施した後、ベースの色を整える必要が出てきます。
脱色→ベースの色を整える→ブルーを入れる
この作業でスムーズにいけば1.5時間、難しいケースの場合4~5時間はかかります。
そして、例えキレイに希望色に染まっても、数回のシャンプーで違う色(グレイっぽい)になってしまいます。
ブルーをキープしたい場合は、数日に一度色素を補充する必要があります。
ペンキのようなヘアカラー剤が出来ない限り、今回書いたブルーに対する概念はどこのヘアカラー剤でも同じようなものです。
ブルーにしたい方は、決して不可能ではありませんが、施術時間、費用、髪のダメージ、キープの努力の覚悟が必要ですよ。
写真の左は、白に染めた場合一番上がブルーです。
右の写真は、明るめのブラウンの髪に染めた場合で、下2つがブルーです。ベースは同じでも、赤はキレイに出てるのが分かると思います。
ブルーは、この写真では分かり難いですが、光に当てるとブルー程度です。
暗く見えますね。
メリットとデメリットのバランスを考え、BINでは余程の理由が無い限りブリーチ剤(脱染剤)を使わないように決めています。
よって、今回の「パッと見てブルー・・・?」というお問い合わせに、「申し訳ございませんが、そのような特殊な事はさせて頂いておりません。」という事になりました。
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