『脱! 子どもの貧困 サバイバル大作戦』に参加してきました♪
かぞくの根、ちいきの輪 ― 脱・子どもの貧困サバイバル大作戦
誰もがいつ「貧困」に陥ってもおかしくない今だからこそ、明日を明るく生き抜く勇気を持って、子どもの貧困をなくすための第一歩を、支援者も当事者もいっしょに踏み出そう!
【日時】 | 2009年4月25日(土)13:30~16:30(13:00 開場) |
【場所】 | 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 東京都渋谷区代々木神園町3番1号 http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html |
【参加費】 | 1000円(資料代)※経済的にお困りの方はご相談ください |
プログラム
13:00 | 開場 |
13:30 | パネルディスカッション「子どもの貧困とこれからの課題」(4Fセミナーホール) ■パネラー 村木厚子氏(厚生労働省雇用均等・児童家庭局長) 藤原和博氏(元杉並区立和田中学校長) 駒崎弘樹氏(特定非営利活動法人フローレンス代表理事) 兼司会:円より子氏(参議院議員) |
15:15 | 分科会 -A 貧困の背景にある「女性の雇用」を考える -B 子どものための地域・コミュニティの可能性 -C 子どもの精神的支援のために -D HAPPYサバイバルコーナー |
16:30 | 閉会 |
分科会A:貧困の背景にある「女性の雇用」を考える
パネラー
- 竹中ナミさん (社会福祉法人プロップステーション 理事長)
障害を持つお子さんを育てながら離婚。「介護と就労の両立」で厚い壁にぶつかり、自らチャレンジド(障害者)就労支援の非営利組織を立ち上げたパワフル・シングルマザー。 - 斉藤あや子さん (株式会社ママジョブ 代表)
女性の精神的・経済的余裕のためにも「仕事と子育ての両立」という選択肢があれば・・・という想いをもとに、ママ向け就職サイトを設立。一人でも多くの子育て女性に笑顔を!が合言葉。 - 保坂圭太さん (NPO法人あごら スタッフ)
よく働くのに豊かになれないシングルマザーの家計を助け、親子の時間を作りだす「IT在宅就労」事業を行なうNPOの若き現場スタッフ。
内容
日本の母子家庭の就労率は84%にも関わらず、貧困率は66%。ふたり親家庭においても、諸外国に比べて女性の就労 は貧困の解消にほとんど役に立っていません。多彩なパネラーとともに「子どもの貧困」の根底にある「女性の雇用・就労」の現状・問題を浮き彫りにし、女性 の働き方の可能性を一緒に考えてみませんか?
分科会B:子どものための地域・コミュニティの可能性(定員40名)
パネラー
- 遠藤啓示さん (全司法労働組合員)
臨床心理士、親業訓練インストラクターの資格を持つ。犯罪心理学会、日本家族<社会と法>学会などに所属して活動中。家庭裁判所勤務中、非行少年の処遇で悩み、レコード店で「少年隊」のCDが全て「少年院」に見えて、卒倒しかけたエピソードがあるとか。 - ★鈴木章之さん (日本ペアレンティング協議会 事務局長、児童館運営NPO法人理事・日本子ども虐待防止学会会員)
12年前よりひとり親家庭サークル等で離婚後の親子交流支援を続ける現役の児童館長。日々子どもと接することで虐待の兆しをいち早く見つけて予防するコミュニティの可能性を模索中。
内容
社会的絆が薄く、孤立しがちな子育て環境は虐待や非行、離婚、自殺など「子どもの貧困」の原因となるさまざまな弊害 を生んでいます。地域・コミュニティは今、子どもたちとその親たちをどのようにサポートできるでしょうか。現場で問題を抱える子どもたちを長年見守り続け ているお二人とともに、みなさんの地域での取り組みや経験などをお聞きしながら、「子どもの貧困」の解決へ向けて地域・コミュニティの可能性を探ります。
分科会C:子どもの精神的支援のために
パネラー
- 渡井さゆりさん (NPO法人日向ぼっこ 代表)
1983年大阪府生まれ。家庭の事情で小2の時に母子生活支援施設に、小4から高校卒業まで児童養護施設に入所。大学在学中の2006年、社会的養護の当事者参加推進団体「日向ぼっこ」を結成。2008年NPO法人化。理事長兼当事者相談員。 - ★吉川武彦さん (精神科医)
現在、国立精神・神経センター精神保健研究所名誉所長、中部学院大学大学院研究科長教授。“こころを育てる育児”“思春期の心と性”などのテーマのほか、自殺の研究者としても知られる。『いま、こころの育ちが危ない』(毎日新聞社)など著書多数。
内容
経済的貧困や人間関係の貧困という環境で育つ子どもたちへ、社会や大人は何をすべきか? 養護施設での経験、施設出 身者の社会で生活する上に被るハンディや望ましいサポート体制のあり方を渡井さんから、吉川さんには精神科医の立場から貧困が子どもと親に与える精神的影 響を語っていただきます。そして参加者とともに子どもの精神的支援のために周囲の大人たち、そして社会や国家がどうサポートしていくべきかを考えます。
分科会D:HAPPYサバイバルコーナー(入退場自由)
内容
「賢く・楽しく・とっつきやすく!」
今困っている方も、いざという時や支援者として知識・情報を手に入れたいという方にもオススメの、
子どもの貧困や暮らしに役立つ情報を手に入れられるコーナー。キャラクターネーミング発表もあります!
◎気軽に相談コーナー♪〈法律〉〈ママと女性の就職〉〈お金と保険〉〈家族とこころのSOSカフェ〉
◎入門者向けデータ&クイズ〈丸わかり!子どもの貧困入門コーナー〉
◎〈チャイルドコーナー&休憩スペース〉など。
主催
子どもHAPPY化計画サバイバル実行委員会
(ハンド・イン・ハンドの会、キッズドアプロジェクト、NPO法人チャリティ・プラットフォーム、日本ペアレンティング協議会、NPO法人あごら、市民有志)
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土曜日に上記のシンポジュウムに参加してまいりました(^-^)/
いろいろとお話を聞かせていただいて感じることは、離婚家庭の貧困率が問題視されていますが、子どもを貧困に貶めているのは、他でもない子どもの親である、という根本的な問題を考えていかなければならないと思いました。
シングル家庭とか、ひとり親家庭とか平気で表記され、それが社会に浸透してしまっていること自体が問題ではないのでしょうか?
離婚家庭は、ひとり親家庭にあらず。
両親は、しっかり二人揃っているのです。
違いますか?
離婚したら子どもの人生をひとり親にすべて負ぶさらせるというのは、変です。
離婚したら子どもの親としての責任も放棄しているから子どもが貧困に陥るのではありませんか?
母子家庭調査:9割、家計苦しい 平均年収217万円、厳しい実態浮き彫り の記事に【母子家庭で離婚した前夫などと養育費の取り決めをしている母親は45・5%にとどまった。取り決めをしていない理由は「相手に支払う意思や能力がないと思ったから」が最も多い42・8%。次いで「相手とかかわりたくないから」が25・8%。「交渉をしたが、まとまらなかった」は9・7%だった。】とあります。
子どもが貧困に陥る理由がよく解る気がするのは私だけでしょうか?
離婚しても子どもは両親の手で育てていただきたい。
両親が育てるという意識があれば、子どもたちの貧困も、大阪で起こった事件 に象徴されるような幼い子どもが命を落とす悲劇を無くすことができるのではありませんか?
子どもを育てるのは、1人の人間を育てるということです。育児はそんなに甘いことではないのです。
国や自治体に支援を願うのも結構ですが、まずは、ご両親が、
しっかりと自分たちの子どもを、
自分たちの手で育てるんだ!!
という意識を持っていただきたい。
養育費は、子どもがきちんとした養育を受けられるようにするためのものです。
面接交渉は、子どもの養育をきちんと実践するために行うものです。
養育費もきちんと払う。
面接交渉もきちんと行う。
どちらも、子どもの最善の福祉と最善の利益のために行うものであって、両親のためのものではありません。
子どもを貧困に陥れない、虐待しないためには、
シングル家庭とか、ひとり親家庭とかいう甘っちょろい表現はご法度です。
育児はそんなに甘くないヾ(。`Д´。)ノ
って、育児中の皆さん、そう思うの普通でしょ??
離婚する夫婦は、子どもの育児については両親として協力できるだけの関係性を修復させてから、離婚してほしいと強く望みます!!
私たち第三者の支援機関は、そのために存在しているのではないのでしょうか?
共同親権、共同監護と言うのは簡単だけど、憎しみあった関係性で行ったら絶対に両親の間に挟まれる子どもに負担がかかってしまいます。
自分たちは、子どもの親なんだ!!
憎しみ合っている場合じゃない!!
子どもを一人前に育てていくのが親として当たり前なんだ!!
そう思っていただければ、子どもとしては嬉しいです。両親に、しっかりと愛されているんだなと思えてきます。
愛情欠乏症に陥らないのです。
後半の部の分科会にはCに参加させていただいたのですが、
『子どもの《こころの》貧困』
という精神科医の吉川武彦先生 の言葉が非常に印象的でした。
たとえ経済的なものが満ち足りたとしても、その心が満たされなければならないと私は強く思います。
どんなに経済的に苦しくても、心が満たされていれば、人は意外にも幸せを感じることができるものではないでしょうか?
子どもの貧困問題。
それは、いまの社会の問題であるのかもしれません。。。。。。