【社会】名古屋の学生が新型感染 渡航歴なし、愛知で7人に2009年6月15日 14時18分 愛知県は15日、米国から一時帰国した同県常滑市出身の30代女性が新型インフルエンザに感染したと発表した。名古屋市も同日、海外渡航歴のない女子大学生(18)の感染を確認。愛知県内の感染者は7人となった。名古屋市では3例目。大学生は国内の他の感染地域にも行っていないといい、市内で感染した可能性がある。 常滑市出身の女性の濃厚接触者は家族ら8人で、母親がせきなどの症状を訴えている。女性は米国インディアナ州在住で、娘2人とともに12日昼すぎにシカゴから日本航空で成田空港に帰国。成田から中部国際空港へと乗り継ぎ、父親の車で常滑市内の自宅へ戻った。 13日は、同市内の夫の実家を訪れ、義父母と祖母らと過ごし、14日に37・7度の発熱とせき、のどの痛みを訴えて知多保健所の発熱相談センターに相談。県衛生研究所による詳細(PCR)検査で感染が確認された。知多厚生病院に入院中だが、熱は37・1度まで下がり、容体は安定している。 名古屋市の大学生は13日午後に39・5度の熱やせきの症状が出て、14日夜に病院を受診。市衛生研究所がPCR検査を実施し、15日朝に感染を確認した。東部医療センター東市民病院に入院中で、39・7度の熱があるが、容体は安定している。 大学生は6人家族で、症状を訴える人はいない。大学生は発症する前日の12日に大学に通ったといい、市は大学側に休校を要請するかどうか検討する。 一方、新型インフル感染が確認されていた同県蒲郡市の30代女性は、14日午後5時に退院した。 (中日新聞)
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