首都圏放送センター

2009年6月16日 8時54分更新

中野区元職員 収賄容疑で逮捕


長野県軽井沢町にある東京・中野区の保養施設に勤めていた区の元職員が、施設の管理などを委託する業者の選定を巡って、便宜を図った見返りに会社社長らから10万円を受け取っていたとして、収賄の疑いで長野県警察本部に逮捕されました。

逮捕されたのは、東京・中野区の元主事で、長野県佐久市に住む中嶋公夫容疑者(59)です。
また、軽井沢町で旅館を経営する会社の社長荻原道彦容疑者(57)と、この会社の元社員で65歳の男の2人が、贈賄の疑いで逮捕されました。
警察の調べによりますと、中嶋元主事は、勤務していた「中野区軽井沢少年自然の家」の管理や運営を委託する業者の選定を巡り、荻原社長の会社が選ばれるよう便宜を図った見返りに、荻原社長らから去年の6月と7月にあわせて10万円を受け取った疑いが持たれています。
調べに対して、3人は容疑を認めているということです。
中嶋元主事は、ことし4月まで少年自然の家に勤務していましたが、中野区長にあてて、元主事と業者との不適切な関係を指摘する情報が寄せられたため、区は中嶋元主事を別の部署に異動させ、15日付けで懲戒免職の処分にしました。