2009年06月13日(土)
航空学園に脅迫文 韮崎署捜査 飛行機離着陸中止迫る
甲斐市宇津谷の日本航空学園(梅沢重雄理事長)に昨年4月と今年4月、航空機の離着陸の中止を迫る脅迫文が送り付けられていたことが12日、分かった。昨年4月の封筒には、銃弾1発が入っていた。韮崎署は同一犯の可能性があるとみて脅迫などの疑いで調べるとともに、パトカーによる警戒を強化している。
同学園によると、昨年4月7日、同学園あてに白い封筒が郵送された。中には火薬が入っていない薬きょう付き銃弾1発(長さ約5センチ)と、B4サイズの紙が入っていて、「(北東に隣接する)ショッピングセンターのオープン後の飛行は一切行わないこと。忠告を無視した場合の代償は覚悟すること」と、ワープロ文字で書いてあった。
今年4月20日には「ショッピングセンターがオープンする(4月)25日から飛行を中止すること」とする文書が茶封筒で届いた。B4サイズの紙にサインペンで、角張った文字で手書きされていた。銃弾は入っていなかった。
差出人はいずれも住所が東京都杉並区内だったが、住所も名前も実在しなかった。今年送られてきた封筒には、「新宿」の消印が押されていた。
同学園はいずれも郵送された当日、韮崎署に脅迫の疑いで被害届を提出。教職員に事実関係を伝えて巡回を強化し、ショッピングセンターなど関係機関にも連絡した。同署は警戒を強めている。
同学園は「脅迫される心当たりはない。生徒たちの学びの場に銃弾を送り付けるのはとんでもない行為。生徒の安全を第一に考え、航空機の飛行にも細心の注意を払っている」としている。
|
|
|