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ファンら駆けつけ「受け入れられない」

 手を合わせ三沢氏の冥福を祈るファン=広島グリーンアリーナ
 手を合わせ三沢氏の冥福を祈るファン=広島グリーンアリーナ

 プロレスラー三沢光晴さん(享年46)の急逝から一夜明け、東京・有明のノア事務所は扉が閉ざされ、目張りが施されて、時折、数人の社員が出入りするだけだった。7月シリーズを告知するポスターに載った三沢さんの写真の下に、訃報(ふほう)の紙を張った社員は「昨日できあがったばかりだったのに…」と、肩を落とした。

 事務所には、訃報を聞いて深夜に駆けつけた女性などファンが次々に訪れた。事務所が入っているディファ有明の受付に供物を託したり、駐車してある三沢さんの愛車BMWに花束や手紙、折り紙の花などを手向けて冥福を祈った。

 横浜から家族とともに訪れた30代の男性会社員は「全日本のころから好きでした。現実として受け入れられません」と、車に花束を手向け、手を合わせていた。

 また、搬送先の広島大学病院には、一夜明け、親子連れを含む約10人のファンが駆けつけた。三沢さんの遺体が納められた車が出発する際は、「ミサワー!!」と声を上げるファンも。試合会場の広島グリーンアリーナには、花束やお茶、水のペットボトルが置かれていた。広島市内の男性団体職員(44)は、広島グリーンアリーナに酒と写真を手向け「写真はノアを旗揚げして、初めて広島にトークショーに来たときのもの。写真の裏に『あなたのことは忘れません』と入れた」と声を落とした。

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