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新日本戦友ら悲痛…心まで響いたエルボー

 故三沢社長の遺影を抱き黙とうをする菊地(右)と青木=後楽園ホール
 故三沢社長の遺影を抱き黙とうをする菊地(右)と青木=後楽園ホール

 プロレスラー三沢光晴さん(享年46)の急逝から一夜明けた14日、新日本の後楽園大会で第1試合前、1分間の黙とうがささげられた。ノアから参戦中の菊地毅が遺影を持って青木篤志とリングに上がり、リング外を取り囲んだ新日本勢やDDTの飯伏幸太(27)らと冥福を祈った。

 三沢さんとゼロワンの旗揚げ戦で初対決し、GHCタッグ戦などで激突した永田裕志は「業界の頂点に立つ三沢さんが、格は抜きにして堂々と受け止めてくれた。心が広くて大きな人。エルボーは首に受けたら胸骨まで響いた」と追悼。今年の1・4東京ドーム大会では「あいさつして、だいぶん疲れている印象を受けた。あまり(体調が)良さそうには見えなかった」と振り返った。

 1・4が唯一の対戦で、三沢さんと最後に戦った新日本勢の中邑真輔は「(体調が)悪かったとは聞いていたが、戦っている最中には感じなかった。真っ向勝負でノーガードで立ちふさがられて、懐の深さを感じた」と語った。

 社長同士、最近の協調体制を築いてきた菅林直樹社長は「プロレス界を盛り上げよう、隆盛を取り戻そう、と話し合っている途中だった。途切れることなくやっていきたい」と路線継続を約束。「気苦労は多かったと思う。私は運営だけだが、三沢社長は試合もされていて、重圧はかなりのものだったと思う」と兼業の重責を指摘した。

 全日本時代の90年に三沢さんらと超世代軍を結成した菊地は「体調とかじゃなくて心労とか、気持ちの上でいろいろつらいことがあったと思う。テレビのこと(日本テレビの打ち切り)があったり、興行のことがあったり…」と切り出し、「これからもノアで頑張っていくことが恩返し。三沢さんと一緒にやっていく気持ち」と誓った。

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