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名古屋弁、復権めざす 河村市長肝いりで「ことば」教育(2/2ページ)

2009年6月14日22時5分

写真:ケーブルテレビ局・スターキャットの「天ちんアワー どえりゃ〜7時」に出演する河村たかし名古屋市長=名古屋市中区栄1丁目ケーブルテレビ局・スターキャットの「天ちんアワー どえりゃ〜7時」に出演する河村たかし名古屋市長=名古屋市中区栄1丁目

写真:安田文吉・南山大教授安田文吉・南山大教授

 よそ行きの言葉と内輪で使う言葉を混ぜて話しているので、汚く聞こえるのは仕方がありません。例えば「知っとるがや」「知っとるでなも」。共に名古屋弁ですが、「なも」は丁寧で不特定多数や第三者に対して使うよそ行きの言葉。「がや」は仲間同士の内輪で使います。この使い分けが混在しているため、名古屋弁は汚いという印象になったようです。

 ――名古屋弁の特徴は何ですか。

 江戸時代の共通語や古語が今に生きています。「米を研ぐ」ことを表す「米をかす」などが代表的です。京言葉も入っています。「ようけ」「ぎょうさん」がその例です。武家言葉もあり、「失礼します」のことを「ご無礼します」と言ったり、「○○でございます」のことを「○○でござりまする」と言ったりします。

 ――名古屋弁をどう広めたらいいですか。

 言葉の正確な意味、発音を把握することが大事です。名古屋弁検定があってもいいでしょう。「みゃあ、にゃあ」と発音するのは間違いで、これは猫弁。アとエの中間音を発声することもあり、発音は難しいですが、上品で優しい言葉です。(二階堂勇、寺西哲生)

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