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まずはキクさんから
キクさんのナイフ
本業は関のナイフ削り職人さん。ウィリアム・ヘンリーのブレイド研削を担当することで、世界的にも知られ、また30有余年の経験と技術を生かし、自身の手掛けるナイフを展開。
それらが徐々にアメリカやヨーロッパでも評価され、海外のナイフショウで「Kiku-san」と声をかけられる機会も多くなってきたとか。
本業が「削り」だけに様々なテクニックを駆使し、ブレイドをキャンパスに見立て全てフリーハンドで削ると言う「表現」を展開。普通のナイフメイカーが手を出さない領域にも果敢に挑戦!
幅広い製作領域を見ていただくために、ナイフのスタイルによって分類してみました。
ここでは、キクさんのシャープなラインが映えるユーティリティーナイフをご紹介します。
・・・と、コレが山下刃物WEBサイトの「松田菊男 作」の項目で用いている、キクさんについての紹介文です。
携帯サイトでは表示されません。
やはり、ナイフを買っていただくからにはどう言った人が作っているのか、って言うことを良く知っていただく必要があると思いました。
ドコのダレが作ったのかワカラナイ、と言うより、どんなキャラを持った人がどのような技術・技法で作っているのかを知ってもらう方が、イイですよね!
よりそのナイフについて愛着が湧くというモンです。
と言うわけで、まずはこんな画像を載せてみますた。
工房にてウィリアム・ヘンリーのブレイドを研削す、の図です。
奥に写っているのは、「後継者」のマサユキです。
親子で日々作業に勤しんでいます
ウィリアム・ヘンリーについては、後日、ジックリとご紹介したいと思っていますが、サラッと解説すると、アメリカで最も成功したナイフメイカー(ブランド)の一つです。
カスタムのジャンルになるのか、量産メイカー(マスプロ=いわゆるファクトリーナイフ)なのか、と言われると、「その中間」と取りあえず言っておきます。
単純に中間というわけではなく、もの凄くカスタムナイフ寄りの量産ナイフ・・・と言うのでしょうか・・・
まぁ、ココでは長くなるので、やはりコレは後日と言うことで・・・
とにかく、今やアメリカンナイフを代表するウィリアム・ヘンリーのブレイドを菊親子が一手に引き受けているのです。
これまで様々なブランドのナイフを手掛けてきましたが、より質の良いモノ、より遣り甲斐のある仕事を求めて来た結果、このウィリアム・ヘンリーに辿り着いた、と言うワケなんです。
まぁ、世の中、いろんな仕事があるモノで、私、実家の家業が代々「刃物屋」なもんですから、刃物に従事する人々のコトは幼い頃から知っておりました。
と言っても主に、鍛冶屋系の方です。
庖丁とか鉈とか大工道具なんかを製造しているのは、なんとなくイメージできませんか?
テレビなんかの情報番組とか、NHKのお昼にやってるような地方の地場産業を紹介する番組で、時々鍛冶屋さんの工房なんか取りあげられていますよね。
でも、ナイフだけを作って食っている人がいるってのは、ちょっと不思議な感じでした。
今ではナイフのジャンルというか、製造形態も増えていろんなナイフを見ることが出来ますが、30年くらい前は流通しているモノが極限られていましたし、それより前は「登山ナイフ」とか呼ばれていて、デザインも質も(;´Д`)え~、みたいなモノがほとんどでしたしね・・・
果たしてナイフだけ作っていて生活できるの?って言うのが当時は素直な感想でした。
でも、現実にナイフ作って食っていってる人達がいるんですね~
まぁ、そう言った人は日本では数少ないですが、その数少ないナイフで食っている人、キクさんのナイフ造りというモノを「キクさんのナイフ」と言うカテゴリーでご紹介していきたいと思います。