IT & Economics
池田信夫 blog
拙著
サポートページ |
おすすめの本
goo ブログ
| gooID： | |
| ブログの作成・編集 | |
gooおすすめリンク
派遣切りという弱者を生んだもの
今年の1月にCS「桜プロジェクト」で放送されたYouTube映像（40分）を、全文を逐語的にブログで書き起こしてくれた人がいる。ありがとう。これに出演したきっかけは、菅直人氏が製造業の派遣労働を禁止する法案を出したことだった。司会者が問題を理解していないため後半は話が混乱しているので、パート1だけ読めば私の主張はわかると思う。
パート1
パート2
パート3
パート4
私がここで提起した問題は、今も変わっていない。日本で起こっている格差問題は、「市場原理主義」による所得格差ではなく、ノンワーキング・リッチとフリーターの身分格差が固定されていることであり、これは失業給付や生活保護では是正できない。明治維新で士農工商の身分制度を廃止したように、正社員だけに絶対的な身分保護を与える制度を変えないかぎり、問題は解決しない。
結果的には、お膝元の人材サービスユニオンにも反対され、菅氏の法案は幸い挫折した。しかし派遣村を批判した総務政務官を更迭せよと国会の代表質問で迫った鳩山由紀夫氏は、今や民主党の代表だ。このように労組と癒着した鳩山政権ができると、麻生政権より悪くなるだろう。その末に自民・民主とも空中分解して「第三極」が出てこないかぎり、日本の政治は変わらないのではないか。
パート1
パート2
パート3
パート4
私がここで提起した問題は、今も変わっていない。日本で起こっている格差問題は、「市場原理主義」による所得格差ではなく、ノンワーキング・リッチとフリーターの身分格差が固定されていることであり、これは失業給付や生活保護では是正できない。明治維新で士農工商の身分制度を廃止したように、正社員だけに絶対的な身分保護を与える制度を変えないかぎり、問題は解決しない。
結果的には、お膝元の人材サービスユニオンにも反対され、菅氏の法案は幸い挫折した。しかし派遣村を批判した総務政務官を更迭せよと国会の代表質問で迫った鳩山由紀夫氏は、今や民主党の代表だ。このように労組と癒着した鳩山政権ができると、麻生政権より悪くなるだろう。その末に自民・民主とも空中分解して「第三極」が出てこないかぎり、日本の政治は変わらないのではないか。
| 前の記事へ | 次の記事へ |
http://blog.livedoor.jp/ksytkak/archives/415877.html
今の世界 - 派遣 - 開放系 - 市場重視 - ジェノア型 - 個人主義 - 何が起こるか分からない - 不安定な生態系
みたいな対立軸を妄想しました。マグレブ型とかは馬車馬さんとこが更新されて知ったので知ったかです（笑）
今後十数年はジェノア型が幅を利かせるんじゃないかなぁ・・・ということで、現状においてはそちらに人生賭けてます（笑）
正社員とか会社とか家族とか文化とか社会とか国家とか、いろいろ壊れていくんだろうな。
日本市場など人口規模ではたかだか世界の50分の1。技術流出しては困るコア部品だけを日本で作り、組み付けは新興国、パッケージングは消費地で行うのが効率的です。つーかITの進化によるサプライチェーン・マネジメントの発展ですでにそうなっています。コストの高い日本人レイバーを雇うくらいなら、ますます海外に拠点を移すことになるでしょう。
ホワイトカラーも、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語辺りが話せないと仕事にならないので、日本企業が外人を雇う割合も今後ますます高まるでしょう。これも現実そうなりつつありますよね。
結局ルールを変えたところで何の役にも立たない、むしろ既得権者のゴネ得になるだけで、日本社会全体でみればマイナスでは。詰まるところ、怠惰な国民が変わるしかありません。「チェンジ」すべきは政府でなく、我々自身なんですが、日本のメディアは相変わらずの偏向ぶりでそれを伝えることもないでしょう。
もう早く民主党が政権とって日本を可及的速やかに破滅に追い込む方が、日本の為なのかもしれませんね。民主党を自民党以上のポピュリズム政党に貶めた小沢、鳩山、菅の三人組は万死に価する売国奴でしょう。日本の今がちっとも分かってない。
池田先生がテレビに呼ばれない理由が判りますね。
すべての正社員（この司会者も正社員じゃないでしょうか）から見れば、池田先生は自分達の最大の敵です。
先生の言われる事は、正しくても、絶対認めたくない事です。
今後も正社員は、会社が倒産するまで、あらゆる手段（それこそ、どんな事でもするでしょう）を使って、正社員に留まろうとするでしょうから、現状は変わらないと思います。
結果、日本はますます沈んで行き、沈没する事になるのでしょう。
ちなみに、出演回数では「朝日ニュースター」のほうがずっと多い。
社員の全てがTemporaryであるならば、安定したResourceが得られる保障がなく、とても長期にわたる経営計画なんか作成できません。ましてや、株主総会で株主の承認はとても得られません。
正社員の一部がくさっていたとしても、それはいまのところ許容できるリスクの範囲内です。社員のすべてをTemporaryに置き換えるよりはリスクは小さいです。
いずれにせよ、与党も野党も基本路線は民営化反対、構造改革反対のオンパレードで、有権者にとってはどれを選んでも同じ。大きな政府路線しか選択支が無さそうですね。
ひょっとして政治家たちは水面下で巻き返しを図っていると噂される小泉氏を恐れているんでしょうか？だとしたら、それを支持する有権者が少なからずいる事も承知ということ。その上で自分たちに不要の裁定が下らないよう予防線を張っているのかな？
普通の地上波テレビだと、ここまでしゃべらせてもらえないと思いますよ。あるいはしゃべらせてもらっても編集で最小限に切り詰められるのがオチです。ご持論を広めるために、チャンネル桜にぜひ出演なさるべきだと思います。
それとその、保守だからといっても頭がよいわけでもないし、言ってることが社会党みたいな人も多いですから、そこはぐっと我慢していただいて、バカなトンデモ学生を教えるつもりで啓蒙してやってください。
でと、上でどなたかがお書きですが、私はチャンネル桜の経営状態を知りませんが、思わしくないのではないでしょうか。けっして民間地上波テレビなみの給料は出ていないと思います。
パート１、２、３と読ませていただきましたが、池田先生のお相手はおもしろい人ですね。何言ってんだと思わず笑いました。
http://www.toyokeizai.net/business/international/detail/AC/46b495508efcce5bb693cacbc9529b4e/
天下り学者のオレ流定義によれば、解雇自由とは「いかに不合理な理由であってもすべての労働者を絶対に解雇できる」という意味らしいが、そんな意味で解雇自由な国は先進国には存在しない。このように極端な主張をでっち上げて、その藁人形を攻撃するのは、嘘つき弁護士と同じレトリックですね。「つまらない重箱の隅をしつこく突くのは、議論の中身に反論できないときだ」というのが「デマゴーグの法則」でしょう。
ついでにいっておくと、天下り学者や嘘つき弁護士を固有名詞で呼ばないのは、まともな議論の相手にしない（つまりバカにしている）という意味なので、悪しからず。彼らの話を引用するとブログが汚れるので、記事では取り上げない。
某ジャーナリストの分析によると、実は自民党内での力関係から判断して、麻生総理は鳩山大臣を切らざるを得なかったということのようです。
この分析がどこまで当たっているのかはわかりませんが、世間で声の大きい人たちが騒いでいるほどには鳩山邦夫氏は支持を集めていないようです。（まあ、あそこまで支離滅裂だと、郵政民営化反対の人でもビビってしまいますわな。まともな感覚を持っていれば。）
それにしても、今回の「鳩山暴走」の件では、ひらすら情緒的で単純な鳩山支持の声も巷では多く聞かれたようで、日本の将来を思うと惨憺たる気分におちいりそうなところですが、まあ、わかっている人たちはちゃんとわかっているといったところでしょうか。今回はあまりにアホくさくて声もあまり上げていないだけで。
それにしては非正規雇用の割合が急速に高まってきてますね。企業はあえて採算の合わない選択をしているということなんでしょうかね。
局所最適化では全体の問題は直せない。
この基本を分からせるのはかなり難しいのかな...
しかし、ここまでじっくり話せるチャンネル桜に出演される事には意味があると思います。
井尻氏は、とにかく日本的なものが、過去の安定した時代を造っていたのだと信じ込んでいるのですから、池田先生の話を理解できる領域にいない人ですよ。
また、司会者（チャンネル桜の社員ではなく、映画評論家のようですよ）は、派遣社員は企業の強欲が作り出したものという共産党と同じ理解をしていますから、かみ合わないこと夥しいです。
右にはこの手の人が多く集合しているようで、右的な私でも、うんざりですね。論理は苦手で、情緒で「美しい」とか「立派だ」で正否を決めているのですから、経済の話など理解できないのです。
先生のご説明が、余りに彼らの理解を超えているので、ついてこられないのでしょう。こう言う方々が多いのですから、こう言う方に分かるようなご説明方法を考案されて、出演して頂きたい物です。
なぜなら、左は解雇規制を緩めることに賛同するはずの無い既得権益者が支持組織ですが、右は解雇規制を緩めることが日本にとって良いことであるのを理解すれば、世論を動かせるかもしれません。今の状態は、左右共闘（連携して戦うわけではないですが、同じ方向で考えています。）で解雇規制を厳しくし、非正規雇用を規制する方向で動いていますからね。
鳩山邦夫氏は職を辞する時に、征韓論で野に下り、西南の役に決起した西郷隆盛の言葉を引用しました。
これから彼は政府に反旗を翻すのでしょうか？
明治維新から間もない時ならいざ知らず、政党人である鳩山氏がこのような言葉を使うとは時代錯誤もはなはだしい、と思います。
兄の由紀夫氏も｢大政奉還｣と言う時代かかった言葉を用いていましたが、政治家はもっと言葉を大事にして欲しい、と思います。
自民党内ではどうか知りませんが、一般受けは良いようですよ↓
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090615AT3S1501715062009.html
あとこんなのも↓
http://seiji.yahoo.co.jp/giin/jimin/000582/
まあ、邦夫氏個人は調子に乗りすぎの勘違い男ですから、またポカをやって足をすくわれるかもしれません。ただ、無責任マスコミが扇動するパターナリズムが蔓延しているのは間違いないようで、如何なる政党もそれ以外の戦略を取りえないでしょう。やっぱりハイパーインフレ→空中分解を待つしかないんですかね。
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません