卒業生からのメッセージ
大学在学中の先輩からのメッセージ
「みんなで頑張る雰囲気がいい結果につながりました」
藤井さん:
高2の夏に参加したオープンキャンパスがきっかけとなり経済学部へ進学を決意。文系に転向しました。毎朝30分早く起きてセンター試験対策の数学の問題を解き、自分なりに勉強を続け、無事合格しました。
今は、環境経済学にとても興味をもっています。経済学部の教授が代表を務めるNPO法人「ゴミジャパン」の活動をお手伝いするなどして、具体的に社会に役に立つ経済を学んでいきたいと思っています。
中谷さん:
英語が好きで、進学するなら語学系がいいと思っていました。高3のクラスはとても仲がよく、"みんなでがんばろう!"という雰囲気があってスムーズに受験を迎えることができました。
進学し、現在、イタリア語だけなくスペイン語も学習中。次の春休みには、大学の仲間たちとイタリア見聞旅行を計画しています。将来、イタリア語を生かし、通訳などの仕事ができたらと思っています。
卒業生:神戸大学 経済学部
卒業生:大阪大学 外国語学部イタリア語専攻
「授業中心の学習で、無事合格。歯科医師めざして、ただいま勉強中です!」
父親が医師、母親が薬剤師だったこともあり、漠然と医療系に進みたいと考えていました。
両親からは「授業を中心にきっちり学習すれば、塾に行く必要はない」と言われ、毎日授業と補習に集中しました。早寝早起きをして受験勉強に励み、いよいよ試験に。二次試験に向けても、数学の先生が根気強く指導してくれました。無事合格した時は、自分でもびっくりするくらい嬉しかったです。
現在、大学二年生。生物実験では初めてマウスの解剖に、ヒューマンリレーションズでは医療・心理をテーマに取り組むなど、充実した毎日を過ごしています。
技術と知識を身につけて、いつか、ネパールの歯科治療などの発展途上国への医療協力にも参加して、誰かの力になりたいと思っています。
みなさんも、がんばって!
卒業生:九州歯科大学 歯学部歯学科
社会の第一線で活躍する先輩からのメッセージ
「たくさん笑って、感動して...卒業から15年、心は今でも親和生です」
CanCam、Domani、PSを経て現在Oggi編集部に所属。毎月、表紙およびファッションテーマの編集(企画・撮影・執筆)を担当しています。
撮影現場では、カメラマン・モデル・スタイリストなど、アーティストたちの才能を引き出し、ひとつにまとめ上げることが仕事です。時に衝突することもありますが、本が世に出る時の感動を思い描きながら、説得力、想像力、そしてユーモアを旨に日々奮闘しています。
"大爆笑"と"嬉し涙"に満たされた親和での素晴らしい6年間が、今の自分の考え方・振る舞い方の軸になっていると思います。
1993年卒業:早稲田大学第一文学部 卒業/小学館 ファッション編集局 Oggi編集部
「ちょっとした"興味"が未来の道を開くきっかけとなる。悩んだ時は、また違う道を選べばいい」
これまで"教育"を軸に、国境を超えてさまざまな職務に携わってきました。
中学・高校の理科の教諭から始まり、青年海外協力隊員としてケニアの中学で教鞭をとったり、JICAの教育専門家としてウガンダやカンボジアの教育計画・教員養成にもあたったりしました。その間に、自分自身をブラッシュアップするために博士課程も修了しました。
この私の原点をたどると、親和にたどり着きます。中学の時の理科の授業は、生徒への興味づけがなされた、今思い返してもとても高度なものでした。
「あの先生よりも、私はよい授業ができているか?」と問いかけながら、これからも国際教育協力の専門家としての道を歩んでいきます。
1981年卒業:関西学院大学理学部化学科 卒業/ロンドン大学教育研究所 MA/大阪大学人間科学研究科 修士課程修了/香港大学 Ph.D./大阪女学院大学准教授
「環境のよいところでは、人は本来の力を十分に引き出すことができる †それが、親和での六年間だったと思います」
医療系のさまざまな職種の中から、自分の志向や適性を考え、選んだのが薬の研究でした。
現在は、脳の病気の治療に役立つ医療用医薬品を開発するために、効果が期待できる化合物の実験や解析を行っています。
人に作用するものだから、何よりも安全であることは欠かせません。そのことを心に、今自分ができるベストを尽くして研究に取り組んでいます。
仕事で求められる実行力や決断力などは、すべて親和時代に自然と身についたものだと思います。
受験も毎日の生活も100%やりきること。将来、その頑張りはきっと生きてきますよ。
2001年卒業:京都大学薬学部総合薬学科 卒業/京都大学大学院薬学研究科 修士課程修了/小野薬品工業株式会社 勤務(研究職)
「教師は全力で取り組むべき仕事。この姿勢も親和で身についたことだと思います」
教師をめざすきっかけは、親和で過ごした六年間の毎日の中にありました。
学ぶときは学ぶ、遊ぶときは遊ぶ。そのメリハリのある集団生活の中で、先生方が一人ひとりの個性をみて、接してくれたことに喜びを感じ、私もこうした先生になりたいと思うようになりました。
実際に教師として児童と向き合うと、自分の思いを伝えることは、想像以上に難しい。100人いれば100通りの方法があります。
諸先輩方の指導を仰ぎながら、今、目の前にあることに全力で取り組み、子どもたちの成長過程をサポートしていきたいと思っています。
2002年卒業:兵庫教育大学 学校教育学部 生活・健康系コース/神戸市立住吉小学校 教諭
「授業で教養を身につけるとともに、好きなことに打ち込み、好奇心旺盛に社会に関わっていきましょう」
2006年から弁護士として企業同士の合併(M&A)を中心に企業法務に関する助言を行うほか、国選事件を受任して刑事弁護にも携わっています。どちらも責任や緊張感のある、とてもやりがいのある仕事です。
親和で、公正であることの重要性を学んだこと、親友と約束したことなどが現在の仕事を選ぶきっかけになったと思います。
友人たちとは、今もつながっていて、先日、無罪を争った国選事件では、医師になった友人に作成してもらった調査結果を裁判所に証拠として提出しました。こうした友人との出会いも親和ならではかもしれません。
1999年卒業:京都大学法学部. 卒業/京都大学大学院修士課程中退 /京都大学大学院法曹養成専攻(法科大学院)在学中に司法試験に合格/中退し最高裁判所司法研修所に入所/長島・大野・常松法律事務所 勤務
「人とコミュニケーションを深めること。それがさまざまな作品を生み出す原動力になります」
私は、建築設計・監理の専門家です。
設計の仕事はデザインを考え図面を描くといった静かな仕事だけではなく、お施主さんや現場の方々と話し合いするような仕事もたくさんあります。
親和学園には、いろいろな家庭環境の人が集まっています。その中で学び、育ったことで、人とのコミュニケーション能力がついたと思います。親和学園に一番感謝したいのはそのことです。
若い人はできるかぎり「自分とは違う」と思える人と付き合ってほしいと思います。そうすることで、自分の可能性がどんどん広がっていくからです。
1988年卒業:東京藝術大学美術学部建築科 卒業/イエール大学大学院建築学部 修了/青木淳建築計画事務所 勤務/乾久美子建築設計事務所 代表東京大学/早稲田大学/京都工芸繊維大学 非常勤講師
「授業で教養を身につけるとともに、好きなことに打ち込み、好奇心旺盛に社会に関わっていきましょう」
おばあさま:
戦後の混乱の時代、父に「親和に入れば間違いない。しっかり学びなさい」と言われ入学し、その言葉通り、自由闊達な校風の中、楽しくも真剣に学校生活を送りました。
お母さま:
現在、大阪の公立中学で国語教諭をしていますが、これもルーツをたどれば、親和で学んだことがきっかけ。
詰め込みではなく、自発的に学ぶ環境がありました。国語の楽しさに気づかせてくれるとともに、よいところをほめて自主性を伸ばすという教育そのものについて知る機会となりました。
尾之内さん:
母の強い勧めもあって進学した親和。
一番よかったと感じることは、「自分のできることを増やしてもらった」ということ。人間関係、クラブの運営の仕方、受験に対する取り組みなど、自分で考え行動するという、今の自分につながる原点となる六年間だったと思います。
生徒の自主性を重んじた教育は、祖母の時代から続く親和の伝統なんですね。
親子3代・親和を卒業 / 尾之内 志穂子さん(親和中・高 教諭)とお母さまとおばあさま