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「人生には、『良い逃げ』と『悪い逃げ』がある」と島本和彦は言った。
彼はそこまでしか語らなかったが、推測するに 良い逃げとは、目的を達成するためにあえてその場を離れることを指すのだろう。
最終的には自分の筋を通す。しかし、前しか見えないのは危険だというのだ。
しかし、悪い逃げとは、ただ逃げ出すためだけに逃げることだ。
目の前のハードルから背を向けて違う道を探す。
時には選択を放棄する。
それは悪い逃げだ。到達点は何もなく、無為に時間を過ごしている。
残るのは消化試合の後のむなしさだけだ。
――以下、次項と内容が被ってしまったため割愛します。
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