☆ このほど佐賀の鉄人 西村康博選手が2月27日玉野競輪第8レース特予選競走で見事1着となられ通算600勝の大記録を達成されました。その記録達成の喜びを独占インタビューいたしました。
西村康博選手(27期) A級2班 現役選手年数日本一の鉄人
西村選手600勝達成おめでとうございます。
ありがとうございます
600勝を達成されるまでは、嬉しかったことや辛かったことなど様々な思い出があられ、それを乗り越え600回の笑顔を獲得されたことと想像しますが、その中で今ぱっと!閃きで思い出されるレースを教えてください。
数多くありすぎて切りが無いですが~・・・やはり1つといわれれば500勝を達成した武雄のレースかな~。
そのレースはどんなレースでしたか?
前の制度のB級決勝戦(地元武雄)で後ろから来た選手に合わせて捲くって出て地元優勝での500勝達成と最近では一番思い出に残る嬉しい勝ち星かな・・・最近で思い出すのはね(笑)
昔を思い出されると、いろいろと嬉しい勝利があられると思いますが40年さかのぼらなければなりませんからね~(笑)
そう~ね(大笑) そういうことになるね。
あらためてお聞きしますが西村鉄人は今選手生活何年目になられるのですか?
40年目です。
現在全現役選手の中の最長老というか競輪選手40年目は日本一の選手年数ですね(現役)
登録番号はね。(選手は一人一人に登録番号がありましてその数字が若いほど選手年数が長い事となります。同期生もいますがね)
年齢では、まだ上の競輪選手の方がいらっしゃいますが競輪選手としての選手年数日本一は、それだけで偉大な素晴らしいことですね。日本一になられるまで頑張られた秘訣をココだけでお教えください(笑)
良く聞かれるんですけどね~。こればっかりは自分でも何で持てたかわからないんですよね~なんで持てたか???
側から見ていましたら西村選手の努力と節制の意志の強さ忍耐力が素晴らしく感じていますが?
そんなことはないと思うんですけどね~(笑) ま~一つ言えることは、自分としては三流だと思っているわけなんですよ、選手のレベルからいって・・・。その代わり練習できる身体というか、特別に激しい練習をしていたわけではないですけど練習できる丈夫な身体を親からもらったということは確かだと思います。
それが選手年数日本一や600勝につながったということですかね。
ん~そうやろね~。
今度佐賀から西村選手の高校の後輩が競輪学校に合格しましたが・・・
野方くんでしょう~。(日本競輪学校98期生合格)
彼が18歳なので西村選手の40年後輩となりますが、極端に言いますと何時も西村選手は自分の孫の方にが年齢の近い選手達と走っていらっしゃるんですよね~(笑)
そこまでは無いんですけどね(笑) ま~子供、子供と同じくらいの選手達ですね。(笑)
じゃ~言い直します。子供と同じぐらいの選手達と何時も競走をされていますがそのときの気持ちを教えてください。
相手(若い選手達)は、おじさんに負けたくないという気持ちが強いと思うんですけど、こっちは「気持ちだけは負けない」というか相手以上の気持ちで挑む事にしています。
体力ではかなわなくても気持ちは絶対負けないということですね。
それと、今は、発走前の程よい緊張感、あれがたまらなく良いんですよね~(笑)
若いころはキツイというかイヤでたまらない緊張感が・・・
ん!逃げ出したいという気持ちがあったよ。
今はそれが心地よい心境に変わったんですね?
ん、心境というか今はその程よい緊張感がなんとも言えんですね(笑)
私が思うところ一種の中毒ですね(大笑)
(大笑) 何か、そういうものがないと長年この世界はやって行けないと思うとばってんが・・・(笑)
私が見ていまして西村選手の気持ちはとても若いように感じているのですが?
気持ちを若くもっていかんと自転車に乗ったら対等やっけん・・・。勿論、自転車を降りたら先輩後輩があるんですけどね。
西村選手は二十代の選手達と、わき合い合いに冗談を言ったり言われたりと西村選手の気持ちの大きさというか、若さが素晴らしいと感じております。
若い選手達の方から冗談を言って来てくれるのが嬉しいです。
佐賀の先輩として佐賀の若い選手たちに伝えたいメッセージがあればお聞かせください。
今の佐賀支部はたくさんの若手選手たちが出てきて、練習でも良い意味でライバル心をもち頑張っているのでとても良いと思いますよ。それに伴ない周りも相乗効果で引っ張られて良い雰囲気だと思っています。そして一緒に競走に参加するのが楽しみです。
練習でこれだけ頑張っている後輩たちが本番でどんなレースを見せるか楽しみだということですね。
ん、それもあるし、一緒に走りたいと言う気持ちが大きいね。一緒の競走になると同県ラインで後ろにつけることが出来るし、着は分からないし競られるかも分からないが一緒に競走が出来るという、そういう楽しみがある。(私の想像をはるかに越えておりました)
そこも、さっき言われた程よい緊張感につながって来るわけですね(笑)
若い選手達は緊張すると思うんけどね。
そうですね大先輩が後ろに付かれるだけで下手なレースできないとドキドキとなり、またこれだけ年齢差があるので抜かれたくないという気持ちも正直あるでしょうからね(笑)
そりゃ~両方あると思うよ。おんじさん(おじさん)に負けちゃいかんもん(大笑・西村鉄人がいつも若手たちにハッパをかけられる時のことばです。この言葉を聞けば若手達の気合が倍増するんですよ)
それと、佐賀には親子三代の競輪選手が多いが、三代とも一緒のレースを走りたいという楽しみもあります。今一番可能性があるのは山田庸平選手ですので一緒に走りたくてたまらないですよ。(西村選手からのラブコールでした)
ではあらためて600勝は通過点ですね。
あくまでもね(笑)
次は700勝ですね(笑)
それは・・・ちょっとね~・・・無理と思うな(笑)
あの、8年前に500勝をして皆からお祝いをしてもらった時に本音は600勝はとうてい無理と思っていたんですが、建前上600勝を目指しますといっていたらそれがまさか現実になるとはね~。でも700は、もう無理・・・。
では、今度は700勝は無理というのが建前としてお聞きしますね(笑)
いや、いや、いや~(大笑)
ファンの方にメッセージをお願いいたします。
後1年出来るか2年出来るか分からないけど・・・
いやいやいや、まだA級2班在籍で点数的にも余裕があられますので1,2年では終われませんよ(笑・言葉を挟んでスミマセン)
ん~8着、9着ばかり取るようになったら競走に行きたく無いもんね。たまに1着、2着が取れるけんね。取れるときはまだ競走に行こうという気持ちになるけど・・・。それと普段の練習が自分の思っているような内容が出来なくなったら競走に行きたく無い。(深い意味をこめた言葉でした) 自分としては少し余裕を持って辞めたいという気持ちは少しあるからね。
そんな中で新たな自分の目標を立てて、いざ実際の競走になれば位置も主張して一戦一戦を一生懸命頑張って走りますので応援してください。
(「昔の競艇のコマーシャルではないが、競走になれば先輩後輩も年齢差も一切関係ないそこで自分の持てる最大のパフォーマンスを発揮したい。それが勿論、自分のためだから」とも言われていました。)
西村選手いろいろお聞かせいただきありがとうございました。応援していますので、まだまだ頑張ってください。
※佐賀の選手たち、特に中堅以上にインタビューするとき目標とする選手を数名あげてくださいとたずねると必ず西村選手の名前があがってきます。実際に走るプロの選手達、特に実践を多く経験するほど西村選手の偉大さを感じていると思います。その真の匠の職人といえる日本一の鉄人 西村康博選手の今後も応援してください。