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天台座主 高野山を公式訪問 平安時代以降初

6月15日14時37分配信 毎日新聞

天台座主 高野山を公式訪問 平安時代以降初
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歓談後、笑顔で握手を交わす金剛峯寺の松長有慶座主(左)と天台宗の半田孝淳座主=和歌山県高野町で2009年6月15日午後0時20分、大西岳彦撮影
 天台宗(総本山・比叡山延暦寺=大津市)の半田孝淳座主が15日、高野山真言宗総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)で営まれた「弘法大師降誕会」の法会に参列した。05年の比叡山開創1200年法要に当時の資延敏雄・金剛峯寺座主が比叡山を訪れているが、天台座主の公式訪問は平安時代以降初めてという。宗教協力の催しなどを通じ、金剛峯寺の松長有慶座主と半田座主が交流を深めたのがきっかけで実現した。

 高野山内の住職や信者ら約500人が参列し、大師教会本部大講堂で営まれた法会で、両座主はともに一段高い内陣へ。弘法大師の稚児大師像に甘茶を掛ける作法を行った。その後、天台宗の一行は奥の院の弘法大師御廟(ごびょう)に参拝した。

 高野山真言宗は、通常「宗祖降誕会」と呼ぶ法会を、「宗祖は天台宗にもいる」と配慮して、この日は「弘法大師降誕会」と呼び変えた。両宗祖の空海と最澄は、唐(中国)で密教を学んだよきライバル。晩年は交流が途絶えたとされるが、天台宗務庁は「近世でも天台の僧が高野山で学ぶなど人的交流があると認識している」という。高野山真言宗宗務所は「今後も交流を深めていきたい」と話している。【上鶴弘志】

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最終更新:6月15日15時22分

毎日新聞

 

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