
何故かみんカラにオラタンスティック対策方法w
作業日 : 2009年03月09日
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ぺけ箱でオラタン移植により(一部で)活気付くオラタンマニアの方に今更ながらツインスティック破損の対策方法を紹介。
ツインスティックはレバー支点で、ニュートラルに戻すバネを受けている黄色い樹脂部品の強度が低く、割れてレバーがニュートラルに戻らなくなる不具合がほぼ確実に発生します。 まぁ、ゲーセンの筐体なんかではレバーの中の金属棒まで折れることがあるんで、プレイヤー側の操作がパワフル過ぎるのですがね…
とは言ってもコンマ数秒(もしくはそれ以下)の入力で勝敗が決まることのある近接戦闘や、入力タイミングが鬼のようにシビアな技(実際はバグ技に近い…)が多数存在し、勝敗に必須となっている現状では仕方ないんですが…
ニュートラルがキャンセル技ではかなりの高確率で必須となるこのゲームでニュートラルに戻らない不具合は致命傷なので、これを改善します。
どう考えてもみんカラでやることじゃない気がするのは気のせいだ。 まぁ、あれだ。バーチャロイドも乗り物って事で。
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まず裏蓋外す。プラスドライバーで普通に外れます。
対策品はヘキサねじだかになっているらしいのですが、対策品の緑のパーツ(後述する黄色のパーツの強化版)はそれなりに丈夫らしいので対策の必要は無いかも。現物見たこと一度も無いけど。
ちなみにバーティカルターンなどを右手でこなすワシは、右側のスティックの負荷が以上に高く、右側のスティックは既に対策済みでした。
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白い押さえの樹脂部品とリミットスイッチが4つ付いた基盤を外すとこんな感じ。
一番下にある黄色い部品が対策対象。写真では黄色い部品の上に平座金が入っていますが、これは今回紹介する対策方法が確立していなかった頃の苦肉の策。
まずはてっぺんのC型止め輪を外して部品を全部引っこ抜きます。
止め輪は場合によっては外したとたんに吹っ飛んで行くので気をつけましょう。
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これが構成部品。
左から順に棒に挿入されています。
一番左の樹脂部品は既に破損していますが… 本来ならばシルクハット型をしたパーツです。
今回補修に必要な部品は
○M6 平座金
外径φ19×1 外径φ16(15でも可)×1
の2種類だけです。無ければφ19は22までだったら使用可能です。
小さい方の座金はどうしても無ければ大きな座金でも対応可能ですが…作業がめんどくさくなります^^;ちなみに場合によっては+1・2枚あると良いかも
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全て外した状況。
ここに新規パーツを組んでいきます。
製品は
黄色部品→バネ→バネ受け兼スペーサ止め輪
ですが、今回は
φ19平座金→バネ受け兼スペーサ→バネ→φ16平座金
の順に組みます。
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まずは大きな座金を挿入。
平座金ってのはプレスによる打ち抜き成型の関係上、片面はエッジが立っているのですが、もう片面は角が丸くなっています。
接触する相手はプラスチックなので、よく確認して角の丸い面が支点側(写真では下側)になるようにしましょう。
φ22でもギリギリOKでしたが、これ以上でかい平座は稼動時に黒いプラ部品と干渉するのでアウトです。逆に小さ過ぎるとプラ部品の穴に干渉したりボールジョイントまで落ちてしまいますので、φ19推奨のφ16が最小寸法です。
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次にスペーサ兼バネ受けとバネを設置。ポイントはバネがあとになるように、つまり元々とは逆の順番で組むこと。バネの力が支点近くでずれることで逃げてしまわないようにする対策です。
本当はこの時にバネと軸との間に折れた黄色い樹脂パーツのパイプ部分を入れておけば更に万全な気もするのですが… 動かした時にバネが縮んで干渉したりすると嫌なのでオミット。まぁ、ここでは大きく操作感に差は出ないと思うのですが…
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最後にφ16平座ををバネ受けとし、E型止め輪をセットして完了! バネを抑えつつ止め輪を入れるので結構力が要るかも。工業マニュアル的には平座と同じく片面はエッジが立っているので抜け防止の観点からエッジ側を軸端に向けますが、正直あんまり関係ないです^^;
φ16以上の止め輪を使うことも可能ですが、リミットスイッチのセットを先に組まないと組みつけが出来ないのでφ16が無難。
ここで平座の枚数を増やすとバネが結果として硬くなり、ニュートラルへの戻りが良くなります。愛用のメインスティックは+2枚の3枚組み込みですが…差ほど大きな差は感じられません^^; 動きを見ているともう2枚は入りそうですが、組み込むのがすごく難儀しそうです。本体への負担と操作性を考えると+1枚の2枚組込みが適当なんじゃないかと言う気もします。

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