これを、鳩山総務相が年が明けてから「NO」と言い出だした。
このとき、鳩山さんは何を言いたかったのか。総務省もすでに承認しているにも関わらず、なぜ、こんなことを言うのか。
そして、この鳩山さんの「待った」に対し賛成の声は、その後、どんどん大きくなった。そして彼はどんどん自信にあふれてきた。
「かんぽの宿」問題は一種の内部告発か?
もともとの郵政省が郵政公社となり民営化されたわけだが、私は、この過程で郵政内部に相当、不満派がいたのだと考えている。この不満派から総務省あるいは鳩山さんに、一種の内部告発的な情報が流れたのではないか。
そして鳩山さんが怒った。怒ってみせたら、これをマスコミが面白がってどんどん取りあげた。すると今度は野党全体が、鳩山さんの応援にまわった。
これは要するに、鳩山さんを応援することによって自民党に混乱が起き、麻生首相が困るため、野党は鳩山さんの応援にまわり、マスコミがこれを面白がってどんどん書き立てたということだ。
ここで鳩山さんは気をよくした。彼は非常に人のよい人物だ。これはいけるんじゃないかと、どんどん強気になっていった。
今年の8月、遅くとも9月には総選挙が行われる。鳩山さんは選挙にはそう強くないが、ここで「反対だ」と強く言えば、選挙も相当、有利に展開するのではないかと彼は考えているだろう。