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時評コラム

田原総一朗の政財界「ここだけの話」

ポスト麻生の「鳩=鳩」対決へと導く
「かんぽの宿」問題

 一般的には、西川さんが得をしたとか、西川さんの部下で住友銀行から日本郵政に行った幹部たちが得をしたとか言われている。

 しかし、「得をした」とは何だろう。

 我々の常識で考えれば、「かんぽの宿」を安く宮内さんのところへ売ることで、西川さんなりその部下たちにキックバックがあったというなら、「得をした」ということになるだろう。ところがどこを調べても、キックバックがあったという話は出てこない。

 一番疑わしい「かんぽの宿」問題にも、悪い噂はたくさんある。例えば、入札している企業に「降りろ」と恫喝した、とか……そういった噂だ。

 しかし、それらはすべて、ウラの取れない噂にすぎない。

 では、誰も得をしない出来レースとは何なのか。

 実は、出来レースというのは、もともと郵政民営化から始まるのではないかと私は考える。

 郵政民営化に反対した人たち、特に、郵便局の局長さんたちはほとんどが反対だった。彼らは今も反対している。そして郵政公社にいた連中も、民営化によってクビになる可能性があるわけだから反対していた。

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